鳥栖勝利のカギを握る豊田 [写真]=Getty Images
■サガン鳥栖 エース豊田の活躍が公式戦5試合ぶり勝利のカギを握る
ナビスコ杯第3節は新潟に0―1で敗れ、公式戦4試合未勝利となった鳥栖。しかし、森下仁志監督は「ここ2試合、アウェーで結果を出せなかったが、ホームゲームの4試合とも自分たちがやるべきことをやれている」と、ここまでのチーム作りに大きな問題があるとは捉えていない。9日の練習後には青空ミーティングを開いて、選手たちとチームの戦い方を再確認した。
現在の課題は攻撃。最近2試合の公式戦で放ったシュートは4本ずつで得点はわずか1点。思うような攻撃の形を作れていないが森下監督は「一番の良さは守備の強さ。それが出てくれば、攻撃的にも出ていける」と、鳥栖らしいアグレッシブな守備を続けることが攻撃の改善にもつながると考えている。
その守備のスイッチを入れるのが、最前線の豊田陽平。山形は彼にとって古巣であり、ブレイクするきっかけとなったクラブ。それだけに特別な思い入れもあり、モチベーションも高い。「山形はハードワークするチームなので、それ以上のものを出せば向こうの良さは消える」。豊田はこの試合のポイントをこう話した。
4試合勝利から遠ざかっている鳥栖だが、今季のホームゲーム4試合では3勝1分と強さを見せる。今の悪い流れを断ち切り、チーム浮上のきっかけをつかむためにはエースFW豊田の攻守に渡る活躍が必要となる。(荒木英喜)
■鳥栖予想スタメン
4-2-3-1
GK
林彰洋
DF
丹羽竜平
菊地直哉
谷口博之
吉田豊
MF
高橋義希
藤田直之
白星東
池田圭
金民友
FW
豊田陽平
■モンテディオ山形 ナビスコ杯ではチームとしての課題を露呈する場面も
前節の湘南戦では立ち上がり9分に不用意なバックパスを狙われ失点。自分たちで展開を苦しくしてゲームを落とした。「ナビスコ杯に向けて修正できるところは修正してやっていきたい」と語っていた石﨑信弘監督だったが、迎えたナビスコ杯名古屋戦でも8分に失点。セットプレーからの失点だったが、CKを与えた原因をたどれば何でもないパスミス。リーグとはメンバーを7人替えて臨んだとはいえ、チームとしての課題が残ったままの失点では、指揮官としては頭が痛い。
しかし、名古屋戦では収穫もあった。清水から期限付移籍で加入した高木純平が右WBで初出場。ダイナミックに攻撃参加を見せ、周りとの連係から決定的シーンにも絡んだ。山田拓巳、宇佐美宏和と負傷者が続いた右WBのポジションを埋めていた舩津徹也も負傷との情報があり、鳥栖戦での高木純の先発は十分にあり得る。
また、CBの一角として安定した守備を見せている當間建文がセットプレーから2ゴールを決めたのも明るい材料だ。山形加入時からその守備力とともに得点力への期待も大きかったが、左の石川竜也、右の宮阪政樹から1点ずつ決めてアピール。今後の対戦相手にとっては脅威になるだろう。
連戦の中、本来ならナビスコ杯はベテランの石川を休ませたかったが、舩津の離脱で出場を余儀なくされており、疲労度は気になるところ。また、アウェーでの戦いだけに、展開によっては勝ち点1へのこだわりも必要だ。(totoONE編集部)
■山形予想スタメン
3-4-2-1
GK
山岸範宏
DF
當間建文
西河翔吾
石川竜也
MF
高木純平
松岡亮輔
アルセウ
キム・ボムヨン
ロメロ・フランク
山崎雅人
FW
ディエゴ