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【G大阪vs名古屋プレビュー】G大阪の新旧監督対決はどちらに軍配が上がるか

G大阪を率いる長谷川監督[写真]=GAMBA OSAKA

文=高村美砂

 昨シーズンのガンバ大阪対名古屋グランパスは、13年からG大阪を率いる長谷川健太監督と、02年から11シーズンまでG大阪を率い、現在は名古屋の監督を務める西野朗監督による『G大阪新旧監督の初対決』に注目が集まった。その初戦、豊田スタジアムでの試合はG大阪が2-1と勝利。長谷川体制になってから起用されることが増えたMF阿部浩之とMF大森晃太郎がそろってゴールを決めて花を添えたが、その戦い以上に注目を集めたのが、後半戦におけるホーム・万博記念競技場での対戦だった。

 と言うのも、この一戦は西野氏がG大阪を離れてから初めての“万博凱旋”となった試合で、名古屋が勝てば西野氏が監督として『J1通算250勝』の偉業を達成する試合でもあったからだ。G大阪ファンにとっての西野氏は今も、クラブにJ1リーグやAFCチャンピオンズリーグに代表される数々のタイトルをもたらしてくれた名将として語り継がれ、リスペクトされている特別な存在。また西野氏にとっても監督として挙げた白星のほとんどがG大阪でのものだと考えても、特別なクラブの1つとして記憶に残っているはずだが、そうした両者の思いも、敵として戦う試合となれば話は別。これは氏のもとでプレーした選手やともに仕事をしたスタッフも同じ。それもあってか、当日のスタジアムには独特の空気が流れていたと記憶している。

 それでも、試合前は圧倒的にG大阪有利との見方が多かった。なぜなら、当時のG大阪はW杯を挟んだJ1リーグ再開後、破竹の5連勝で勢いづいていたのに対し、名古屋はJ1リーグ再開後は3分2敗と一度も白星を挙げられず。中断前から数えれば、7戦白星のない苦境に立たされていたからだ。しかも、戦いの舞台がG大阪のホーム・万博記念競技場となれば、多くのサッカーファンがG大阪の勝利をイメージして同競技場に足を運んだことだろう。

 だが、結果は0-1で名古屋が勝利をつかむ。開始早々からFWパトリックのボレーシュートがバーを直撃したり、FW宇佐美貴史のシュートがポストに嫌われたり、好機を生かし切れなかったG大阪に対して、名古屋はMFレアンドロ ドミンゲスが決めたゴールを守り切って白星を引き寄せ、西野氏もJ1通算250勝を達成した。

 というように、直接対決では1勝1敗の五分で戦いを終えたが、周知の通り、昨年『長谷川ガンバ』は、その名古屋戦での敗戦後も勢いを削がれることなくシーズン終了まで加速を続け、最終的には西野氏がG大阪での10年間でも成し得なかった3冠を達成。クラブの歴史に大きな功績を残した。しかも日本人監督に率いられての3冠はJリーグ史上初の快挙。年末のJリーグアウォーズにおいて最優秀監督賞を受賞した長谷川監督は、そのスピーチの冒頭でこんな言葉を口にしている。

「僕がJリーグの監督になった10年前。西野監督率いるG大阪が優勝しました。この舞台での西野監督のスピーチを聞きながら、『自分はいつここに立てるんだろう。ここに立ったらどんなことを感じるだろう』と思っていました」

 G大阪の監督就任にあたっては、口にはせずとも間違いなくプレッシャーになっていた西野氏の存在。その『西野ガンバ』の記憶を『3冠』という最高の結果で上書きした『長谷川ガンバ』が4月3日、再び、西野氏が率いる名古屋と万博の地で対戦する。


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