最終節で名古屋に逆転負けを喫した浦和レッズのメンバー [写真]=野口岳彦
Jリーグ最終節が6日に行われ、浦和レッズと名古屋グランパスが対戦した。
浦和は前節にサガン鳥栖と引き分け、14試合守った首位をガンバ大阪に譲ったため、勝利した上でG大阪が引き分け以下、あるいは引き分けでG大阪が敗れて鹿島アントラーズが引き分け以下に終われば、8年ぶり2度目の優勝が決まる。
ホームの浦和が試合開始早々の2分に先制点を挙げる。左からのCKで、中央にいた槙野智章が頭で合わせると、クロスバーに当たりゴールに吸い込まれた。優勝へ勝利が欲しい浦和が早くもリードを獲得。一方の名古屋は、小川佳純がエリア手前の中央でボールを受けて、右足を振り抜くがクロスバーに弾かれた。
両チームがなかなかシュートまで持っていけず時間が進んでいく。そんな中35分、名古屋はカウンターから矢田旭が持って上がり、エリア手前の右からミドルシュートを放つが、これも左ポストに直撃でゴールとはならなかった。このままスコアは動かず、試合開始早々に先制した浦和が1点リードで折り返す。
後半の立ち上がりの52分、名古屋は田中マルクス闘莉王が負傷交代。田鍋陵太をピッチに送り出した。一方の浦和は65分、負傷した宇賀神友弥に代えて関根貴大を投入した。
23分に浦和は、左サイドを突破した梅崎司が中央へ折り返すと、ファーサイドでフリーだった李忠成だが、手前で名古屋のダニルソンが触れてコースが変わったため、トラップが精一杯でシュートまで持ち込むことはできなかった。24分には関根からパスを受けた阿部勇樹が強烈なミドルシュートを放つが、枠をわずかに外れた。
すると72分、名古屋は左のCKから、矢野貴章がヘッドで合わるとGK西川周作が好反応をみせて防ぐが、詰めていた牟田雄祐が押し込んでゴール。名古屋が試合を振り出しに戻した。
さらに83分に名古屋は、左サイドから永井謙佑がクロスをいれると、ニアにいた川又堅碁が低めのボールに頭で合わせるも、枠をとらえられない。
89分、高い位置でパスをカットした名古屋は、前線の永井にボールが渡ると、自身で持ち上がってエリア内左からシュート。これが決まり追加点で名古屋が逆転に成功した。
試合はこのまま終了。浦和は早い時間で先制点を奪うも、名古屋に逆転を許し1-2で敗戦した。優勝のかかった試合で痛恨の逆転負けを喫した浦和は、8年ぶりの優勝を逃した。