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【J1第33節の注目カード 名古屋vs大宮】J1残留圏内との勝ち点差は「3」…大宮は持ち前の“残留力”で最終節に望みをつなげるか

2014.11.28

J2降格圏に沈む大宮は持ち前の“残留力”で巻き返せるか [写真]=Getty Images

名古屋グランパス 今季ホーム最終戦、サポーターに豊スタ初勝利を届けられるか

 前節は清水と引き分け、数字的にもJ1残留を確実にした。ただし、ホーム最終戦では「是が非でも勝ちたい」(西野朗監督)理由がある。


 ひとつは、戦いの舞台が豊田スタジアムであること。今季のホーム戦はわずか2勝で、同スタジアムに至っては未だに勝利なしという皮肉ぶり。ロスタイムに被弾することも多く、ネガティブな光景が浮かぶばかりだが、だからこそ「チャンスがあと一回ある」(西野監督)。何度も敗北の憂き目に遭ってきた場所でサポーターに初勝利を届けることは責務だ。

 そして、3選手が“最後の豊スタ”を迎える。退団が決まっているケネディ、引退する中村直志、25日に契約満了が発表された玉田圭司だ。彼らはもちろんのこと、選手たちにも気合いが漲っている。残留争いの渦中にいる大宮が相手だが、大きな目標ができた今、モチベーションの面でも引けを取らないはずだ。

 今季は大宮と2度対戦し、いずれも勝利。第2節で顔を合わせた際にゴールを挙げた玉田は絶好調であり、中盤の構成力は高まるだろう。試合を支配しつつ、自己最多得点まであと1点に迫った永井謙佑、清水戦で見事なゴールを挙げた田鍋陵太の快足を生かしたい。本多勇喜を欠く左SBはダニルソンが務めることになりそうだが、1対1とフィジカルの強さは誰もが知るところ。シンプルなプレーが可能となった場所で、むしろ長所が引き出されるかもしれない。(totoONE編集部)

■名古屋予想スタメン
4-4-2
GK
楢崎正剛
DF
矢野貴章
牟田雄祐
田中マルクス闘莉王
ダニルソン
MF
田口泰士
矢田旭
田鍋陵太
永井謙佑
FW
川又堅碁
玉田圭司

大宮アルディージャ J1残留に向けて敵地で勝ち点3を手にできるか

 リーグ戦2試合を残し、J2降格圏の16位に位置。「絶対に勝つしかない」と語るのは、前節の柏戦で前半の終了間際に同点ゴールを挙げた橋本晃司だ。橋本は続けて、「名古屋を相手に(シュートを)数多く打たないといけないし、根気よく攻撃しなければならない」と意気込む。相手守備陣には田中マルクス闘莉王というディフェンスリーダーが存在するだけでなく、最後尾には楢崎正剛という最後の砦が控えているからだ。

 是が非でも勝ち点3を手にするためには橋本の言うように、シュートを止められようとも圧力を掛け続けるしかない。渋谷洋樹監督は「選手たちは集中している」と今週の練習で手応えを感じた模様。渋谷監督は「悪いイメージではなく、良いイメージを持ってもらえるようにしている」と語るように、降格圏内という状況にあっても、選手たちにプレッシャーを感じさせない接し方に務めている。

 最近の傾向として試合の入り方はいいものの、後半は“ふわっと”地に足がついていないような感じになっている。そこはチームとしても修正が必要であると感じており、ボランチでの出場が濃厚な金澤慎は、「相手の時間帯でどれだけ我慢できるか、自分たちの時間帯で点を取れるか」をポイントに挙げている。

「内に秘めるタイプが多い」と橋本が語るように、闘志を前面に出す選手が少ない大宮。その秘めた闘志をピッチ上でしっかりと表現できなければ、勝ち点3を持ち帰るのは厳しいだろう。(上野直彦)

■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
清水慶記
DF
今井智基
菊地光将
高橋祥平
中村北斗
MF
増田誓志
金澤慎
家長昭博
橋本晃司
FW
ドラガン・ムルジャ
ズラタン

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