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天王山はG大阪に軍配…終盤の2得点で首位浦和を下し3冠に望み繋ぐ

2014.11.22

浦和に勝利しファンと喜ぶG大阪メンバー [写真]=兼子愼一郎

 J1第32節が22日に行われ浦和レッズガンバ大阪が対戦した。

 18勝7分け6敗の勝ち点61で首位を走るホームの浦和に対して、17勝5分け9敗の勝ち点56で2位につけるG大阪が対決する天王山。両チームの勝ち点差は5で、浦和が勝利すれば、2006年以来となる優勝が決定する一戦となった。


 試合は10分、浦和が相手のミスから高い位置でボールを奪うと、李忠成からエリア手前正面の梅崎司に渡り、そのままシュートを放つが、これはしっかりミートせずGK東口順昭がキャッチした。14分には、左サイドで宇賀神友弥が抜け出し中央へマイナスの折り返しを入れると、エリア手前の正面に走り上がってきた柏木陽介がダイレクトで左足を振り抜くが枠を大きく外した。

 G大阪は17分、左サイドをからのスルーパスに反応しエリア内左に抜け出した今野泰幸が、GKとDFの間を狙ったクロスを入れる。パトリック遠藤保仁がこのボールに詰めるが、わずかに合わずシュートまで持っていけなかった。

 33分、浦和はエリア内で李がボールをキープし、左の柏木にパス。それを柏木はさらにダイレクトパスで、中央のに送るが、ボールは合わず、シュートを放つことはできなかった。43分に、左サイドの槙野智章が上げたクロスに、手前にいたG大阪の選手がヘッドで対応するが、ボールはゴールへ。頭上を越えそうなるがGK東口がなんとかクロスバー上にかき出した。

 45分、宇佐美貴史から浮き球の縦パスに反応したパトリックがエリア内でヘッドで合わせるが、GK西川周作がセーブし得点を許さない。前半はこのまま終了し、スコアレスで折り返した。

 後半に入って56分、浦和は梅崎に代えてマルシオ・リシャルデスを投入。60分にG大阪は、左サイドからのクロスの流れで、こぼれ球に反応した阿部浩之がシュートを放つも、ボールは枠をとらえられない。浦和は64分に平川忠亮に代えて関根貴大を投入した。

 67分に浦和は、青木拓矢がエリア手前の正面からシュートを放つが、これはG大阪DFがブロック。さらにそのこぼれ球に青木が詰めてシュートを放つが、クロスバー上に逸れた。71分にG大阪は宇佐美に代えてリンスを、74分に大森晃太郎を下げて倉田秋をピッチに送り出した。

 80分にエリア前の中央でFKを獲得した浦和は、マルシオ・リシャルデスが直接狙うが、威力はなく東口が正面でキャッチした。82分にG大阪はパトリックに代えて佐藤晃大を投入。直後に浦和は、エリア中央の柏木からパスを受けた宇賀神が、エリア内左からダイレクトでゴール右下を狙うが、東口が好反応をみせてセーブした。

 G大阪は40分、阿部がエリア手前の正面からミドルシュートでゴールを狙うが、西川が弾き出して得点とはならない。すると88分、ついに試合の均衡は破られた。左サイドを抜け出したリンスがエリア内まで持ち上がり、中央に走り込んできた佐藤にパス。ダイレクトで放った佐藤のシュートはゴール右に決まり、G大阪が先制に成功した。

 89分に浦和は、宇賀神に代えて右腓骨を骨折した興梠慎三を投入。しかし、アディショナルタイムに入って93分、G大阪はエリア内左でボールを受けた倉田が、自ら仕掛けてシュートを放つとネットを揺らす。G大阪が終了間際の追加点でリードを2点に広げ、試合を決めた。

 試合は2-0でそのまま終了。G大阪が終盤の2得点で天王山を制し、首位の浦和との勝ち点差を2に縮めて逆転優勝に望みを繋いだ。

【スコア】
浦和レッズ 0-2 ガンバ大阪

【得点者】
0-1 88分 佐藤晃大ガンバ大阪
0-2 90+3分 倉田秋ガンバ大阪

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