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【J1第28節予想スタメン 広島vs名古屋】選手層に不安も右肩上がりの広島、上位浮上のカギは攻撃陣にあり

2014.10.17

柏との激戦を制し、ナビスコ杯決勝進出を決めた広島 [写真]=Getty Images

サンフレッチェ広島 チーム状態は上向き、攻撃陣の奮起が勝利のカギか

 ナビスコ杯準決勝で柏との激戦を制し、2010年以来2度目の決勝進出を果たした広島には、久しぶりにチームとしての勢いを感じる。準決勝では水本裕貴塩谷司宮原和也ら実績あるCBが不在で、ワイドアタッカーの清水航平を起用せざるを得なかった。さらに森崎和幸やミキッチといった実績豊富なベテランも、負傷により先発できないという状況の中で勝ち取った決勝への切符は、大きな自信を取り戻すのに十分だ。


 さらにこの準決勝では、佐藤寿人と高萩洋次郎のコンビで2得点を叩き出したことが、広島にとっては大きな財産。得点にこそならなかったが、第2戦でも高萩のアイデアに満ちたパスと佐藤の飛び出しで決定機を創出。厳しいマークの中でも瞬時にスペースを見つけ出し、同じ絵を描ける感性が研ぎ澄まされ、得点機の数も右肩上がりになってきた。

 ただ、チャンスはつくっても、最後のパスやシュートの精度に問題を抱え、1試合平均得点1.19点という数字(森保一監督就任以来最低)につながっている。その得点力不足が影響し、最近3試合でリーグ戦未勝利。9試合連続複数失点なし(リーグ戦)でそのうち5試合が完封という堅守が、今ひとつ結果につながっていない。森崎和やミキッチは今節も不在で、佐藤や柏好文も足に不安を抱えているなど、戦力的にも万全ではない。だが、チーム全体として上昇気流に乗りつつあるのは、間違いない事実だろう。(totoONE編集部)

■広島予想スタメン
3-4-2-1
GK
林卓人
DF
塩谷司
千葉和彦
水本裕貴
MF
柏好文
青山敏弘
柴崎晃誠
山岸智
石原直樹
高萩洋次郎
FW
佐藤寿人

名古屋グランパス 天皇杯による疲労面に不安、レアンドロ・ドミンゲスの不在も痛手に

 11日の天皇杯準々決勝清水戦。土壇場で2点差を追いつく執念を見せた名古屋だったが、PK戦にもつれ込む激闘の末、ベスト8での敗退が決まった。

 気持ちを切り替えたい今節だが、このノックアウトステージで負ったダメージも小さくはない。まず、清水戦で負傷交代したレアンドロ・ドミンゲスの欠場が決定的となった。相手の好守備は差し引いて考えるべきだが、彼がピッチを去ってからは前線にボールが配球されなくなっただけに、攻撃面で一抹の不安が残る。さらにはダニルソンも負傷を抱えており、15日は別メニュー調整。こちらも指揮官の頭を悩ませている。

 そして疲労面。清水戦で120分間を戦っただけでなく、日本代表としてブラジル戦に出場した田口泰士も中3日での戦いとなる。そんな中で対峙するのが、前回対戦で最多失点となる5失点での大敗を喫した広島。攻守に渡り、いつも以上の“神経戦”となるだろう。

 とはいえ、チームの状態は決して悪くない。ハードでアグレッシブな全員守備、そこから放つ鋭いカウンター。その旗手でもある永井謙佑は天皇杯でもゴールを奪うなど絶好調を維持しており、天皇杯を欠場した川又堅碁の復帰もこの強みを助長できる朗報である。ややリアクション気味の戦いとはいえ、広島が攻撃に人数を割いてきた際に良い形でボールを奪うことができれば、ゴールの確率も高まるもの。負傷者が続出していた前半戦とは異なり、今はリベンジを果たすだけの土台がある。(totoONE編集部)

■名古屋予想スタメン
4-2-3-1
GK
楢崎正剛
DF
矢野貴章
牟田雄祐
田中マルクス闘莉王
本多勇喜
MF
中村直志
田口泰士
小川佳純
矢田旭
永井謙佑
FW
川又堅碁

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