勝ち点53で首位を走る浦和 [写真]=清原茂樹
■浦和レッズ 選手のフィジカル状態に不安、メンタル面での強さも勝利のカギ
浦和は前節、C大阪に0-1で敗れて連勝が4でストップ。5月10日の第13節大宮戦から続いていた連続得点も13試合で止まってしまった。もっとも、森脇良太が「負けた現実は受け止めないといけないけど、悲観する必要もないと思っている」と話したように、内容的に大きな問題点が噴出したわけではない。C大阪のプレスに手を焼いた場面もあったが、持ち味のパスワークで巧みにかわすシーンも見られ、手詰まりにはなっていなかった。意図を持った攻撃から決定機を作ることもできていて、あとは決めるかどうかというところまで持っていけていた。
ただ、一部選手たちの動きにキレがなく、普段よりプレー精度が落ちていたのは気になる点。それは運動量を前提とする現在のサッカーを1週間で3試合行った影響なのか、それともリーグ終盤戦に入って勤続疲労が出始めたのか。今週、浦和は2日間のオフを設け、選手たちをリフレッシュさせた。徳島戦はC大阪戦から中7日。この試合は選手たちのコンディションがどういう状態なのかを見る一戦にもなる。
リーグタイトルを狙う浦和としては、下位に沈む徳島から勝ち星を取りこぼすわけにはいかない。ライバルたちは背中を追いかけてきている。ただ、そういった状況がプレッシャーとなって、入れ込み過ぎてしまうと危険だ。勝利を目指しつつも、冷静にバランスを考えて戦うメンタルマネジメントが求められる。(神谷正明)
■浦和予想スタメン
3-4-2-1
GK
西川周作
DF
森脇良太
那須大亮
槙野智章
MF
平川忠亮
鈴木啓太
阿部勇樹
宇賀神友弥
李忠成
柏木陽介
FW
興梠慎三
■徳島ヴォルティス 練習試合で広島に快勝、復帰組の活躍に期待
前節は鹿島に0-5で大敗。残留に向けて1つも落とせない中で5連敗を喫してしまった。攻撃面では5試合連続無得点、守備面ではミス絡みを含めて大量失点と、山場にきて攻守ともに結果を出せずにいる。
しかし、前節は明るい話題もあった。右足舟状骨疲労骨折で戦列を離脱していた橋内優也が途中出場ながら約4カ月ぶりに復帰し、復調をアピールした。ここ数試合、出場機会のなかった衛藤裕も途中出場すると、積極的に前線からプレッシャーをかけ、コンディションの良さを感じさせた。今節は斉藤大介が累積警告で出場停止だが、けがやコンディション不良から戻ってきた選手たちの活躍に期待がかかる。
目標達成のためには、首位争いをする浦和相手とはいえ勝ち点3が必須。残りは8試合となり、引き分けでも勝ち点が足らないだけに、攻守ともに締まりのある戦いをすることがある。プレッシャーのかかる状況ではあるが、重圧を良いモチベーションに切り替えて挑むことができれば可能性は大いにある。それを示すように、鹿島戦翌日に行われた広島との練習試合は2-0で快勝。公式戦ではないものの、結果から遠ざかっていたチームにとっては、無失点かつ複数得点で勝利できたことは大きな収穫となった。
是が非でも勝ち点3を手にして、少しでも可能性を広げたい。(totoONE編集部)
■徳島予想スタメン
3-4-3
GK
長谷川徹
DF
村松大輔
福元洋平
藤原広太朗
MF
大崎淳矢
濱田武
エステバン
アレックス
FW
佐々木一輝
高崎寛之
津田知宏