前節の敗戦で9試合連続負けなし記録が途絶えた鹿島 [写真]=Getty Images
■鹿島アントラーズ 現在4位の鹿島、前節の敗戦から切り替えられるか
試合の多くを支配しながら一瞬の隙を突かれて2失点、前節大宮に悔しい敗戦を喫した鹿島は9試合連続で続いていた負けなしの記録が途切れてしまった。それにより、首位浦和との勝ち点差は再び7にまで開き、リーグ戦は11試合を残すのみ。これ以上、その差を離されるわけにはいかず、一つずつ勝利を積み重ねて10月5日の直接対決までに少しでも差を詰めておきたいところだ。
今節の対戦相手である横浜FMとは第5節で対戦し、左CKから栗原勇蔵にヘディングシュートを許し先制されたが、土居聖真のドリブル突破で同点に追いつくと、終盤には野沢拓也と柴崎岳が得点を挙げ、3-1と会心の逆転勝利を収めている。狙うはその再現だが、このところセットプレーでの失点が増えているだけに、中村俊輔というリーグ屈指のキッカーと高さのある選手が揃う横浜FMは難敵。ここ数試合で見られた集中力の欠如や反応の悪さという反省点を、どこまで修正できているかが問われるだろう。併せて無用なファウルも減らしたい。
守備に安定を欠き、無失点試合は少ないが、攻撃は数多くのチャンスを作り出してゴールを挙げることができている。周囲と意図が合わないことの多かったダヴィも、トップ下の土居と2人だけで相手守備を崩すこともできてきた。前節の敗戦から切り替え、チームは再び一致団結しようとしている。
■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
青木剛
昌子源
山本脩斗
MF
柴崎岳
小笠原満男
遠藤康
土居聖真
カイオ
FW
ダヴィ
■横浜F・マリノス 対戦成績で互角の相手に対し、守備の立て直しが勝利のカギ
前節の名古屋戦で完敗し、リーグ戦での連勝が3で止まった。横浜FMにとって、仕切り直しの一戦はリーグ戦での対戦成績が12勝7分12敗と全く互角の鹿島とぶつかる。
守備面での立て直しが勝利へのカギだ。リーグ3位タイの失点数22を誇りながら、9月は公式戦3試合で計7失点。2失点した前節名古屋戦を含め、カウンターから裏のスペースを突かれるシーンが多い。今週の練習では攻守の切り替えを努めて意識したという。リーグ最多の44得点、最多シュートを放つ鹿島攻撃陣に対し、樋口靖洋監督は「ゴールに向かう強さ、速さがある。オープンなゲーム展開にしたくはない」と警戒した。チームの土台となる堅守で流れを引き寄せたいところだ。
名古屋戦は枠内シュートがゼロに終わった。今節は切り札としてブラジル人ラフィーニャのベンチ入りが濃厚。負傷明けの齋藤学、中村俊輔のコンディションも少しずつだが上向いている。名古屋戦ではベンチスタートだった伊藤翔も10試合ぶりの得点をうかがう。リーグ優勝は現実的に厳しい目標となってきたが、齋藤は「残り試合を捨てるわけにはいかない。可能性や期待を持たせるためにも、勝ち点3を取りに行く」と力を込める。
前回対戦した3月29日の第5節では、後半だけで3点を失い逆転負け。2012年9月以来の鹿島戦での勝利で、その雪辱を果たせるか。(totoONE編集部)
■横浜FM予想スタメン
4-2-3-1
GK
榎本哲也
DF
小林祐三
栗原勇蔵
中澤佑二
下平匠
MF
三門雄大
富澤清太郎
藤本淳吾
中村俊輔
齋藤学
FW
伊藤翔