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【J1第23節予想スタメン 清水vs浦和】リーグ戦首位を走る浦和、清水撃破でナビスコ杯敗退のショックを払拭できるか

2014.09.12

リーグ戦22試合を消化し、勝ち点44で首位を走る浦和 [写真]=Getty Images

清水エスパルス 大前が好調持続も主力を欠くディフェンス陣に不安

 天皇杯4回戦のFC東京戦は、代表戦やけがなどで選手が大量に離脱する中、2-1で勝利。1カ月前の大榎克己体制初陣で0-4という大敗を喫した相手に借りを返すことができた。この勝利はただの1勝にとどまらず、「大きな自信になる」と大榎監督が試合後に語ったように、チームとしての成長がようやく結果として現れた試合だった。


 ただ、今節は先のFC東京戦で決勝ゴールを決めたイ・キジェが累積警告により出場停止。また、ヤコヴィッチも同様に出場ができない。DF陣の人員不足はこの試合でも変わらないことになる。そこで注目されるのは、天皇杯でプロ初出場を果たしたブエノだろう。対人の強さは、彼の憧れでもあるカルフィン・ヨン・ア・ピンを彷彿とさせ、相手FWにとっては厄介な存在になり得る19歳のブラジル人DFだ。浦和のコンビネーションに対応することができれば、一回り成長したと言えるだろう。

 攻撃面では、大前元紀が現在公式戦5試合連続得点中。大榎監督も「体がキレてきた」と、練習中の動きからもそう感じているようだ。ここにノヴァコヴィッチが加わればさらに攻撃力のアップが期待できるが、エストニアで代表戦を終えて11日にチームに合流したばかりということもあり、当日のコンディションは未知数だ。

 エコパで行われた浦和戦はここ2年間、いずれも0-2で敗れている。チームは試合前日、試合開始と同時刻からエコパで練習する。そこでしっかりと調整し、首位撃破を狙う。(田中芳樹)

■清水予想スタメン
3-5-2
GK
櫛引政敏
DF
ブエノ
六平光成
平岡康裕
MF
石毛秀樹
水谷拓磨
本田拓也
高木善朗
吉田豊
FW
大前元紀
高木俊幸

浦和レッズ 清水撃破でナビスコ杯敗退のショックを拭えるか

 ペトロヴィッチ体制3年目の成果としてタイトル奪取を目標に掲げる浦和だが、天皇杯では3回戦で早々に敗退。ナビスコ杯でもスコア上では引き分けだったものの、アウェーゴール差で敗退を強いられ、試合後の選手たちはかなり落胆した様子だった。残されたタイトルはリーグ戦のみ。今週の練習ではミーティングの時間をいつもよりやや長めに取り、清水戦に向けて戦術的な確認を行った。その中で「リーグタイトルを取りにいこう」と決意を新たにしたという。清水戦ではナビスコ杯敗退から気持ちの整理がついたことをプレーで証明しなければいけない。

 清水の守備に風穴を空ける役割を期待したいのは興梠慎三だ。抜群のボディバランスと卓越した技術力を活かしたボールキープ力は相変わらずの安定ぶりであり、リーグ戦では2試合連続ゴール中とストライカーとして結果も出している。興梠が前線で躍動すれば、それだけ勝率も高くなる。

 一方で気をつけたいのはノヴァコヴィッチの存在だ。長身で懐の深いプレーヤーは浦和守備陣にとって嫌なタイプ。自陣深くでポストプレーを許し、2列目に飛び込まれる形から最近はピンチを招いているだけに、同選手に仕事をさせないことが肝心だろう。(神谷正明)

■浦和予想スタメン
3-4-2-1
GK
西川周作
DF
森脇良太
那須大亮
槙野智章
MF
平川忠亮
鈴木啓太
阿部勇樹
宇賀神友弥
柏木陽介
梅崎司
FW
興梠慎三

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