ベンチ入りが期待されるフォルラン [写真]=Getty Images
■セレッソ大阪 「成長曲線上」である新体制、柿谷の穴をチーム全員で埋める
6月上旬に、成績不振のために突然の監督交代を実施。ゴイコ・カチャルの退団やミッチ・ニコルスのAリーグ・パースへの期限付き移籍に続き、7月上旬には柿谷曜一朗のスイス・バーゼルへの移籍が決定。激動の中断期間を過ごした。
心機一転、マルコ・ペッツァイオリ新監督とともに、低迷脱却のために再始動。かつてドイツの年代別代表などを指導していた新指揮官の下、現在C大阪が追求しているのは、前線からの猛烈プレスをベースとした、ドイツ代表のようなサッカー。天皇杯2回戦では三重県社会人リーグ所属のヴィアティン桑名に延長戦の末になんとか勝利したが、中2日で迎えた川崎戦では1-2と逆転負けするなど、まだまだ結果、内容に直結できるところまでには至っていない。
しかし、「我々はまだ成長曲線上にいる」とペッツァイオリ監督も言うように、試合ごとに成長を見せているのは確か。C大阪らしい、攻守にアグレッシブなサッカーは蘇りつつある。だからこそ、今回の横浜FM戦では、暑さの中でのタイトな連戦といえども、リーグ戦3連敗中というトンネルから抜け出すべく、勝利という結果が欲しい。
エース柿谷移籍後初戦で、川崎戦で退場した南野拓実が出場停止なのは痛いが、フォルランがベンチ入りできそうな点は、明るい材料の一つ。また、柿谷の穴は、チーム全員で埋めたいところ。リーグ戦4試合負けなし、ホームで2連勝中と、相性の良い横浜FMに勝って、再出発を果たしたいものだ。(totoONE編集部)
■C大阪予想スタメン
4-3-3
GK
21 キム・ジンヒョン
DF
17 酒本憲幸
23 山下達也
3 染谷悠太
14 丸橋祐介
MF
5 長谷川アーリアジャスール
2 扇原貴宏
6 山口蛍
FW
16 安藤淳
20 杉本健勇
11 楠神順平
■横浜F・マリノス 天皇杯では劇的勝利、齋藤学はW杯の経験をチームに還元できるか
一足早く再開したリーグ戦を今季初の逆転勝ちで飾った横浜FM。樋口靖洋監督が「今シーズンの分岐点」と位置づけた7月の戦い、後半戦に弾みを付けた。
15日の広島戦、後半ロスタイムから2点を奪った。劇的な勝利の立役者は齋藤学。トラップからの鮮やかな左足ボレーで同点とした。自身初のワールドカップでは攻撃的なポジションの選手として唯一、出場機会が与えられず。ほろ苦い記憶を振り払うように、第2節の清水戦以来となる得点を決めた。本人も「(W杯を)見てきて、終わりでは行った意味がない。経験を還元しないと」と4年後に向けて駆け出した。2戦連発はもちろん、ドリブラーは更にその先を見据えている。
前半戦の反省を踏まえ、この中断期間はフィジカルトレーニングを徹底。広島戦では守備的な戦術の影響もあって、終盤でも足が止まらなかった。今節のC大阪戦でも走り負けることはなさそうだ。
その一方で、不安な要素もある。広島戦では終盤まで全く攻め手がなかった。前半は得意なコーナーキックも0本。堅守を誇る広島が相手とはいえ、縦パスを入れる回数は少なく、連動性も欠いた。C大阪戦は過去2年、4試合で3得点と苦戦は必至。さらに敵地では2連敗と相性も悪い。首位浦和との勝ち点差は9。2011年8月以来となるC大阪戦の勝利で、反攻の狼煙を上げられるか。(totoONE編集部)
■横浜FM予想スタメン
4‐2-3-1
GK
1 榎本哲也
DF
13 小林祐三
4 栗原勇蔵
22 中澤佑二
23 下平匠
MF
8 中町公祐
6 小椋祥平
25 藤本淳吾
10 中村俊輔
11 齋藤学
FW
16 伊藤翔