AFCチャンピオンズリーグのため未消化だったJ1の第12節が15日に行われ、サンフレッチェ広島と横浜F・マリノスが対戦した。
ブラジル・ワールドカップが開催されていたため中断していたJ1が、約2カ月ぶりに再開となった。6位の広島にはMF青山敏弘と韓国代表DFファン・ソッコ、12位の横浜FMにはFW齋藤学がおり、両チーム共にワールドカップのメンバーを擁している。グループリーグ第3節のコロンビア戦に先発出場した青山と第1節ロシア戦に出場したファン・ソッコが、今試合の先発から外れた一方で、齋藤はスタメンに名を連ねた。
試合は、お互いが相手の攻撃時に、自陣へ引いてしっかり守備をし、前線からの積極的な守備は見られなかった。そんな中、横浜は齋藤が何度か積極的にドリブルを仕掛けるなどするが、広島の守備陣に阻まれ、なかなかシュートまでいけず前半は、1本に終わった。広島は35分に水本裕貴からのパスで山岸智が裏に抜け出そうとすると、ペナルティーエリア前で相手ディフェンダーが交錯。エリア内に入りフリーでシュートを放ったが、枠の右へ外れる。前半は、このままお互いゴールを割れずスコアレスで折り返す。
後半からは、両チームの選手たちに積極的な動きがみられる。55分に広島は右サイドから柏好文がクロスを上げると、佐藤寿人が競り、こぼれたところに素早く反応した石原直樹がボレーシュートを決めて、先制点を獲得。横浜は66分にペナルティーエリア手前でボールを受けた伊藤翔が、この試合チーム2本目となるミドルシュートを放つも、GK林卓人にセーブされる。
試合終盤は、横浜FMが攻める場面が多くなり、90分にはこぼれ球を拾った小林祐三が浮き球のパスをゴール前にいれると、齋藤がワントラップからボレーシュートを冷静に決め、同点。アディショナルタイムに入ると終了間際の94分に、GK榎本哲也からのロングボールを前線で競り合い、こぼれたところを齋藤が抜け出すがGK林に阻まれる。しかしそのこぼれ球を伊藤が詰めて、逆転ゴールを獲得。そのまま試合は終了し、横浜が2-1で勝利した。