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【J1第13節予想スタメン 大宮vs浦和】浦和の白星が先行する“さいたまダービー”、今後の行方を占う一戦に

2014.05.09

守備の要、西川は代表入りが期待される [写真]=清原茂樹

大宮アルディージャ 守備時の5バックから攻撃への切り替えが肝

 前節、公式戦10試合ぶりに勝利した大宮。守備の時間が長かったが、得点を許さずに無失点で試合を終えたことも大きな収穫だ。「後ろに人が多いので相手はやりにくいはず。逆に自分たちは攻撃時に人数が少ない」と高橋祥平が言うとおり、守備時は5-4-1のような形になる。失点をしなければ負けない可能性は高まるが、勝つには得点が絶対に必要で、攻撃時の切り替えが肝になってくる。


 前節も切り替えの部分でのボールロストが目立ち、攻撃に転じることが出来ない場面が多かった。また、上手く攻撃に転じても、遅攻の場面で攻めきれないことが多いのも気掛かりだ。それについて、FW富山貴光は「自分が動き出してスペース作り、そこに全体が上手く連動するようになれたら」と話す。富山が動き出すことで、空いたスペースを有効に使い、攻撃が活性化するようになれば、遅攻時の攻撃も変化していきそうだ。

 FC東京戦で得点した長谷川悠は今季初ゴール。ズラタンの負傷によってのスクランブル的な出場だったが、見事にチャンスをものにした。今節もトップに入ることが予想され、良い流れで試合に臨めそうだ。今の大宮は家長昭博のところでボールが収まり、そこが攻撃の第一歩となる。しかし、押し込まれている時間帯に「次にどんなアクションを起こすか」が見えてこない。そうなると、最終的に個人技に頼ってしまいがち。家長が個人技で打開できてしまうため、何とかなってきた部分があるが、長いシーズンでは出場できない場合もあるかもしれない。今のうちに違ったバリエーションを模索しておきたいところだ。

 今回の“さいたまダービー”は、大宮にとって今後の戦いを占う一戦となりそうだ。(上野直彦)

■大宮予想スタメン
3-4-2-1
GK
21 江角浩司
DF
34 片岡洋介
2 菊地光将
17 高橋祥平
27 今井智基
MF
38 増田誓志
18 横山知伸
14 中村北斗
41 家長昭博
28 富山貴光
FW
32 長谷川悠

浦和レッズ 西川中心にチーム全員で守備面を改善、攻撃面は我慢の試合が続く

 4月の公式戦を6勝1敗の好成績で乗りきった浦和は、5月に入っても1勝1分と着実に勝ち点を積み重ねているが、その要因はチーム全体の守備意識が高まっていることだ。今年はシーズン前から守備面の改善をテーマに掲げていたが、それが結果として表れている。特に最近の試合では守備の頑張りが非常に目立っており、3試合連続クリーンシートを達成しているが、今年から西川周作が守護神を務めていることも大きな意味を持っている。チームの全員が守備でも手を抜かずに相手に食らいつき、突破されたとしても最後の門番としてJリーグナンバーワンのGKが立ちはだかる。そういった好循環ができつつあるため、今の流れを継続していきたい。

 一方で、攻撃面では我慢の試合が続いている。浦和の“5トップ”にDF5枚をぶつけられ、ミラーゲームに持ち込まれると苦戦するというパターンが目立っている。また、5対5のマンマークというはっきりとした浦和対策がない場合でも、中央の守備をガッチリと固められると、攻め手を欠く傾向にある。大宮がミラーゲームに持ち込んでくるかどうかは不明瞭だが、いずれにしても浦和の1トップ2シャドーに対しては厳しい対応をしてくるだろう。

 甲府戦で戦列復帰した槙野智章が前々日の練習を別メニューで切り上げていたのは気になるところ。一方、連戦で疲れが見えていた宇賀神友弥は甲府戦で休養をとったため、大宮とのダービーでは元気よく走り回ってくれるはずだ。(神谷正明)

■浦和予想スタメン
3-4-2-1
GK
21 西川周作
DF
46 森脇良太
4 那須大亮
17 永田充
MF
14 平川忠亮
8 柏木陽介
22 阿部勇樹
3 宇賀神友弥
30 興梠慎三
9 原口元気
FW
20 李忠成

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