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【2023年大会】DREAM FCとアイリスFC住吉の大阪勢が日産スタジアムでの決勝大会へ!《JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関西》

2023.03.08

 『JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関西』が3月4、5日の2日間、滋賀県野洲市の希望が丘文化公園で開催された。

 この大会は8人制サッカーの全国的な普及を願って始められた大会で、今年21年目を迎えた。参加選手は小学5年生以下、試合時間は12分を1ピリオドとする3ピリオド制(計36分)。選手の出場は、第1ピリオドに出た選手は第2ピリオドには出られないという独自ルールで(第3ピリオドについては自由)、チーム全体の総合力や指導スタッフのマネジメント力も求められる大会となっている。

 関西2府4県の代表各2チーム(計12チーム)が参加し、3チーム×4グループに分かれて総当たり戦を行い、各グループ上位2チーム(計8チーム)による一発勝負の準々決勝、準決勝、決勝へと進んでいく。そして決勝戦を戦う2チームが来たる5月3日から行われる全国決勝大会(神奈川・日産スタジアム)に駒を進めることとなっている。

 2日目(3月5日)の準々決勝に勝ち上がった8チームは、グループ1位突破組が「アイリスFC住吉(大阪)」、「スフォンダーレサッカースクール(奈良)」、「オールサウス石山SC Jr(滋賀)」、「DREAM FC(大阪)」。2位での進出組が「ヴィッセル神戸U-12(兵庫)」、「アミティエ・スポーツクラブ草津(滋賀)」、「スポーツクラブ和歌山ヴィーヴォU-12まつえ(和歌山)」、「ジンガ三木スポーツクラブ(兵庫)」という顔ぶれ。

 午前中の準々決勝は、<アイリスFC住吉 2-1 アミティエ草津>、<ジンガ三木 5-1 オールサウス石山>、<ヴィッセル神戸 2-0 スフォンダーレSS>、<DREAM FC 7-0 和歌山ヴィーヴォ>という結果となり、日産スタジアム行きの切符をかけた準決勝では「アイリスFC住吉(4―1ジンガ三木)」と「DREAM FC(3-3、PK3-1ヴィッセル神戸)」という大阪の2チームが全国大会への出場権を獲得した。

 記者の見た準決勝、DREAM FC対ヴィッセル神戸U-12は、奇しくも3年連続準決勝での同一カード(過去2度ともヴィッセル神戸が勝利)。まさに手に汗握る好ゲームを見せてくれた。

 0-2とリードされたヴィッセル神戸が猛反撃に出て2-2とすると、一気に逆転。しかし、DREAM FCが3-3に追いつく粘りを見せ、その勢いのままPK戦を3-1で制した。攻守両面での好プレーの応酬は、声出し応援が飛び交うスタンドを大いに沸かせていた。

 決勝戦の両チームはすでに全国決勝大会行きを決めてはいるものの、大阪の予選大会でDREAM FCが1-0で競り勝った試合の再現。レベルの高い好ゲームが期待された。

 試合は第1ピリオド序盤からDREAM FCが優勢となり、迎えた3分、加藤俊の蹴った右CKを4年生の古河瑠亜がヘッドで叩き込み先制する。その後もビッグチャンスを作るがシュートはクロスバ―を越え、1-0で終了。第2ピリオドに入ってもDREAM FCペースが続き、9分に定本鉱太朗のミドルシュートがゴールネットを揺らしてリードを2点に広げた。

 さらに2分後の11分にも畳みかけるように佐野央成が鮮やかなドリブルからゴールをゲットし、3-0とアイリスFC住吉を圧倒した。それでもアイリスFC住吉は諦めることなく反撃に出て12分に玉川唯人が強烈な一発を放つ。しかしシュートは惜しくもバーを叩きゴールラインを割ることはできない。

 そして最終第3ピリオド。アイリスFC住吉は9分、相手DFの背後に落としたパスを芝野椿也が上手く合わせてゴールし、3-1と反撃開始。芝野楓也、上西善太と連続してDREAM FCゴールを襲うが守備陣が身体を張って得点を許さずタイムアップ。DREAM FCが王者の座についた。

 大会プログラムにあるように、「全ての子どもたちにプレーをする機会を与え、子どもたちが自由に判断して挑戦できるように」、「子どもたちがサッカーをもっと好きになり、楽しむこと」を最大目標とするのがこの大会。DREAM FCは2回目、アイリスFC住吉は初めての全国大会出場となる。両チームが5月の日産スタジアムでのプレーを思う存分楽しんで、様々な経験を重ねて成長してくれることに期待したい。

■DREAM FC・桑野賢二監督コメント
この大会はルールで選手みんなが出場できてMAXの緊張を味わえて、うれしいことも悔しいことも経験できるいい大会だと思っている。
子どもたちにはいつも自分の力を全力で出そうと伝えている。オレはこんなもんやと決めてしまわずに、もっと上手くなりたいと思って一所懸命に、まずは相手ボールを奪う。奪った後、ゆっくりでいいから自分らのやりたいことを丁寧にやる。それを基本に、この1ゲームに全力を尽くしてやろうというのがテーマです。全国では超攻撃的にやらせたいと思っている。

■DREAM FC・原田湊斗選手(主将)コメント
(全国大会を決めた準決勝で最後のPKを蹴ったことについて)これで決めるという強い気持ちで蹴りましたし、自信はありました。
決勝でも絶対に勝つという気持ちで負ける気はあまりしなかった。このチームはとにかく負けず嫌いで最後まであきらめない選手ばかりで明るいチームです。全国大会でも明るく、いつも通りのプレーで優勝したい。

■アイリスFC住吉・高見玄太監督コメント
大阪の決勝でも対戦したし、お互い知っているので、普段とは違う戦い方で相手の立ち位置に合わせて、わざと1対1を作る感じで、そこからズレながら数的優位を作ろうとやってみたが、相手のポジション取りが早く、遅れてしまい簡単に外されて3失点につながったと思う。
第3ピリオドは思い切ってやってこいと送り出したら、人数をかけて攻撃するという、目指しているプレーが出せたので次につながると思う。チビリン全国は初なのでチャンレンジャーとして自分たちのサッカーを表現できればいい。結果だけでなく内容でも見ている人を感動させられるようなチーム作りをしてきたつもりなので、それを見せられたらいい。

取材・文=貞永晃二

 全国9地区で開催される『JA全農杯全国小学生選抜サッカー』の模様は@zennoh_sportsにてTwitter速報を実施。

チビリンピック2024

By サッカーキング編集部

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