FOLLOW US

アビスパ福岡が日本スポーツ界で初めて挑戦する「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」 仕掛け人が語るクラブの未来とは!?

2023.02.24

 アビスパ福岡がスポーツ界で初のチャレンジだ。ビジネス界ではバズワードにもなっているDAO(ダオ)への取り組みを開始するという。そもそもDAOというワード自体、まだ聞いたことがない人が多いのではないだろうか。果たしてどんな取り組みで、何の実現を目指しているのか。今回はその仕掛け人で、アビスパトークンをプロデュースしているマーケット開発部の平田氏に話を聞いた。

●DAO(ダオ)とは
DAOとは“自律分散型組織“と呼ばれ、ビジョンに賛同する人々が協力して、自律的に運営されるコミュニティのこと。組織内の活動は公開・可視化され、メンバーによる投票等によってDAOの意思決定が行われる。

記事提供=FiNANCiE


ーー最初に、平田さんがアビスパ福岡に入社するまでの道のりを教えてください。

大学2年生ぐらいの頃に、将来アビスパ福岡の経営チームに入りたいと思っていました。当時のアビスパは胸スポンサーがつかないほどの経営危機。ですが、福岡の街のポテンシャル、スポーツ熱、アジアへのアクセス、クラブへの熱い応援、など色々な面でこのチームの可能性を感じて将来はクラブに関わってACLに出たり、Jリーグで優勝できたりするようなチームにしたいと思ったんです。ホームゲームのボランティアスタッフに参加させていただいたり、学生と社会人が参加するピッチイベントで勝手に「アビスパACLへの道」みたいなプレゼンをしたりしていました。

ちょうどその頃、福岡市がスタートアップ企業の支援に力を入れたタイミングだったことも重なり「経営を学ぶために実際にやってみよう」と友人と大学在学中にプロモーションの会社を作りました。その後は、東京のスポーツビジネスの塾に行ったり、北京のスポーツマーケティング企業で働きました。

北京にいた頃に、APAMANグループがアビスパ福岡の経営サポートに入るというニュースを聞いたんです。それがきっかけで日本に戻り、2015年にアビスパ福岡の営業部(現事業推進部)に入社しました。2020年からマーケット開発部を新たに立ち上げて、3シーズンが経ちます。

アビスパ福岡マーケット開発部の平田氏

ーーアビスパ福岡で「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」が発足されました。国内スポーツ界では初の取り組みになりますが、その経緯を教えてください。

2021年からFiNANCiEさんとご一緒させていただいて、「みんなで作るアビスパと地域の未来」をコンセプトに、この2シーズンはトークンやNFT、トークンホルダーの皆様と一緒に創るワンデーマッチや、Tシャツのデザイン、試合前のピッチでのPK対決など色々なチャレンジをしてきました。まだまだ全体の運営等課題も多くあるのですが、さらにコミュニティの規模、内容をバージョンアップさせたいと思っていたときにDAOという形にたどり着きました。

これまでの2シーズンでトークンホルダーの皆様と積み上げてきたものをベースにして、現トークンホルダーの皆様、そして新たに福岡出身者やスポーツビジネスに興味がある方、法人や経営者の方など、さらに多くのステークホルダーや新しい方を巻き込みながら、クラブや地域の課題、より深くWeb3やスポーツビジネスを学ぶ場作りなどより「共創」できる環境をDAOして創っていきたいと思います。

※Web3
ブロックチェーン技術によって実現されようとしている、新しい分散型のWeb世界のことを指します。「次世代インターネット」とも呼ばれている。

DAOイメージ

ーー「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」では【福岡から世界に広がるイノベーションモデルを共創する】というビジョンを掲げられています。どのように着想されたのでしょうか。

J1の競合クラブを見ると、名だたる大手企業が支援をしているケースが多いと思います。一方で、アビスパは市民クラブとしてステークホルダーと一緒に経営するスタイルです。我々が強豪クラブを追い越そうと思った時に、アビスパだけで事業をするには限界があると感じていました。

クラブの枠を超えて、より多くの想いを持った個人や法人の力を結集してクラブ経営ができれば、大手企業が持っているクラブにも勝てるんじゃないかと前々から考えていました。Web3というテクノロジー、考え方を見たときに、この形であれば事業面・ブランド面共に逆転できる可能性があるのではないかと思いました。

今年でアビスパはJ1昇格から3年目になります。J1に定着する経営基盤を作った上で、将来的にリーグ戦5位以内、その後にはACLで躍進できるようなクラブを目指そうという共通の目標があります。

より多くの方や法人さんを巻き込む上では、「Web3×スポーツ」に大きな可能性があると感じています。FiNANCiEさんと協業しようと思ったきっかけでもあり、DAOを設立したときにもより強くその可能性を感じました。

ーー今後進めるプロジェクトの中で、平田さんが叶えていきたいこと、実現していきたいことがあれば教えてください。

過去2シーズンでできた事、課題点、たくさんあります。
「福岡から世界に広がるイノベーションモデルを共創する」というビジョンに込めた想いとしては、クラブだけでは実現できないことをDAOのトークンホルダーの皆様と一緒にチャレンジして、今までのクラブ経営に無いモデルを世界に向けて発信していければと思っています。

DAOのメンバーの皆様と議論するのは大前提にありますが、個人的には「アビスパがWeb3×スポーツの一番のブランドになる」ことが一番です。NFTを活用し、Web3型のブランドを作れたら面白いと思います。

これもクラブ単体ではできないところだと思っています。外部のクリエイターさんやブランドとのコラボを、あえてWeb3にすることで幅が広がると考えています。

ーー平田さんは、どのような方にDAOのメンバーに参画してほしいと思いますか?

今までアビスパにずっと関わってきてくださった方や、FiNANCiEプロジェクトが始まって初期から参画してくれた方は、よりアビスパの良さや課題を知ってくださっていると思います。色々なアイデアやご意見をどんどん出していただきたいです。

色んなアイデアや意見を一緒に形にできることがFiNANCiEの一番いいところ、面白いところです。既存のトークンホルダーさんに関してはより協力していきたいとも思っています。

一方で、今までアビスパに関わっていなかった方とも新しい関わり方を持ちたいですね。クリエイター、デザイナー、経営者や投資家の方などに、従来のスポーツクラブにはない発想をいただきたいと思います。

アイデアに加えて技術・テクノロジーと組み合わせることで、アビスパに興味を持ってもらう人が増えたりとか、ブランド力が上がるような掛け算を増やす取り組みもしていきたいですね。

Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO共創イメージ

ーー最後に、これから一緒にDAOに参加される方へメッセージをお願いいたします。

まずは第一弾としてスタジアム感動体験プロジェクトを実施いたします。スタジアムにご来場されたお客様に感動していただけるようにスタジアムのボルテージを高める演出や、ワクワクするような装飾物の制作などを皆様と一緒にアップデートしていければと思いますので是非ご参加ください。

今後は、地域創生・地域課題解決プロジェクト、新グッズ共同制作プロジェクト、メタバース研究プロジェクト等々も実施していきたいのですが、DAOメンバーの皆様にいただいたアイデアをベースに実施するプロジェクトを決めていくことも検討しております。

どのプロジェクトもコミュニティや配信を交えながら、皆さんと一緒に進めて行く予定ですし、Web3の勉強を一緒にしながら進めていきますので初めての方も安心してご参加いただけるかと思います。

より多くの人の思いやチャレンジ精神に行動が組み合わされば、大きなクラブにも対抗できるはずです。ぜひ、アビスパ福岡で一緒にチャレンジをしていただきたいと思います。

■Avispa Fukuoka Sports Innovation DAOへの参加はこちらから
・初期販売ページURL:https://financie.jp/users/Avispa_Fukuoka/cards
・初期販売期間:2023年2月24日(金)13:00〜2023年4月10日(月)23:00 予定

By サッカーキング編集部

サッカー総合情報サイト

世界のサッカー情報を配信する国内最高峰のサッカー総合メディア。日本代表をはじめ、Jリーグ、プレミアリーグ、海外日本人選手、高校サッカーなどの国内外の最新ニュース、コラム、選手インタビュー、試合結果速報、ゲーム、ショッピングといったサッカーにまつわるあらゆる情報を提供しています。「X」「Instagram」「YouTube」「TikTok」など、各種SNSサービスも充実したコンテンツを発信中。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO