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ドラマで注目の“アスリートマネジメント” ポルトガル移籍の渡井理己を支える存在とは

2022.10.04

株式会社irodoriの大貫 彰悟氏(左)と渡井(右)

 TBS系ドラマ「オールドルーキー」でも注目された「アスリートマネジメント」。華やかな選手とは裏腹に、マネジメント側は泥臭いイメージもあるが、実際には選手を管理するだけに留まらず、様々な役割を担っている。

 今回はその実態が見えづらい「アスリートマネジメント」の裏側に迫った。インタビューの対象は株式会社irodoriの大貫彰悟氏だ。大貫氏は、Jリーガー初のトークンを発行した、元徳島ヴォルティスで現在はポルトガル1部のボアヴィスタFCで活躍する渡井理己選手を支えている。

記事提供=FiNANCiE

株式会社irodori 取締役副社長 大貫彰悟氏

―――まずは大貫さんの経歴について教えていただけますか?

大貫 大学卒業後、ドイツで2年間プレーをして、Jチームの練習に参加するために帰国。それでも結局、Jチームへの加入は決まらず、実家の仕事の手伝いをしながらチームを探していました。なかなかチーム探しが上手くいかなかったこともあり、選手を支える立場として事業を始めました。

 具体的には、Jリーガーのイベントやドイツでのプレーを希望する学生のサポートです。活動を続けるなかで、少しずつ自分のやりたいことが分かってきて、「欧州と日本におけるサッカーの根づき方の違い」を検証するために、西川(晃平・代表取締役)と株式会社irodoriを立ち上げた形です。

―――業務内容について具体的に教えてください。

大貫 大きく分けて3つあります。まずは、Jリーガーのマネジメント業務。椎名伸志(カターレ富山)と渡井理己、脇坂泰斗(川崎フロンターレ)をサポートしています。そして、サッカー事業。『wahl(ヴァール)』という独自のドイツサッカー留学サービスや、サッカースクールの運営ですね。最後が、仲介人・エージェント事業です。2022年5月に資格を取得したので、これから発展させていきたい分野です。2人で運営している会社なので、基本的にすべての事業に関わっています。

―――Jリーガーのマネジメント業務は、世間からは見えづらい仕事です。どういった部分を意識して取り組まれているのでしょうか?

大貫 まずは僕たちと選手のなかで、お互いに尊重し合える関係を築くこと。それをクリアすることができたら、選手の価値を創造する段階に進みます。

 価値といっても無形なので、選手とコミュニケーションを取りながら創り上げていく必要があります。性格やプレーしている環境などを考慮しながら、唯一無二の価値をクリエイトしようと常に考えています。

―――渡井選手はJリーガー個人として初めてトークンを発行されました。ここも大貫さんのサポートがあったのですか?

大貫 最初は渡井が自身のプレーを解説する【解説するっち】という有料noteを運営していました。noteで得た収益は、当初からすべて児童養護施設などへの寄付に使っていたんですが、寄付だと繋がりが一過性なのではないかと思うようになりました。

 持続的に多くの人を巻き込んだ社会貢献活動ができないかと考えている中で、渡井がすごくファンに愛されていてコミュニティ向きの選手だったので、コミュニティをつくるためにフィナンシェ社のトークンを用いたプロジェクトを紹介しました。

 渡井が乗り気だったということもありますが、僕たちがノウハウとして持っていたコミュニティ運営の力も活かせそうということで実施にいたりました。渡井はすごく素直な人間性を持った選手で、お互いに敬意をもって意見をぶつけ合える関係を築けています。サポートしながら、一緒に活動をつくり上げている感覚ですね。

―――選手だけの力ではできることも限られます。裏側で支えている人の存在はもっと知られていいものだと思います。

大貫 選手とサッカー以外の世界を繋ぐ役割を担っていますから責任は大きいと思います。弊社では広告代理店やメーカーさんとの関わりは相方で社長の西川が多くを担うなど、分担しながら選手の価値を最大化できるように活動しています。

 私自身プレーヤーとしてJリーガーにこそなれなかったのですが、そこそこなキャリアを歩んできました。その観点から言うと、選手とファンの気持ちがわかる稀有な人材だと自負しています。選手はサッカー以外のことにも目を向けてキャリアの拡充に努める必要がありますし、逆にサッカー選手以外の方々もサッカー選手の課題解決能力や継続性などから学べる部分があると思っています。選手の細部までこだわり1つのことに向かう弛まぬ努力やあくなき向上心は本当にすごいですから。お互いにリスペクトを持ちwin-winの関係を築きながら、サッカー界を盛り上げていきたいですね。

―――最後に、今後はトークンを活用してどのような取り組みをしていきたいですか?

大貫 渡井と一緒に話しているところで言うと、リアルで人が集まれる空間を作りたいというのが一つ。あとは、ポルトガルまで渡井を応援しに行くツアーや、徳島の一次産業を盛り上げる取り組みも考えています。

 なによりもトークンを保有してくださっている方のコメントが活動の励みになっていますし、いただいた資金は大切に使いたいと思っています。これからもそれぞれの選手に合った“唯一無二”の価値を創出していきたいですね。

■渡井選手にも大貫さんについて聞いてみました!

―――渡井選手から見て大貫さんはどんな存在ですか?

渡井 全てが助かっています! 何も知らなかった僕に対して、色々なことを教えてくれています。Jリーガーになってから何か社会(ファンサポーターや地域の方々)に対してアクションしていかなければいけないとは思っていましたが、実際に何もできてはいませんでした。その中で、大貫さんがひとつ足掛かりになるnoteを教えてくれたことは大きかったです。細かいニュアンスの言語化などをフォローいただき、本当に助かっています。大貫さんがいなかったら、何もアクションできなかったと考えると…本当に大きい存在です。

―――海外移籍をされましたが、トークンホルダーに対して続けていきたいことはありますか?

渡井 とにかくトークンの価値を高めることです。まずはピッチで活躍することによってプレーヤーとしての価値を高め、トークンの価値も比例していくのか見てみたいです。そしてピッチ外ではより多くの人の何か助けになること、励みになることをしていきたいです。物理的にも距離が遠くなってしまったのでマネジメントのサポートと共に少しずつですがアクションを起こしていきますので、一緒に楽しみながら作っていきましょう!

 引き続きサポートと応援のほどよろしくお願いいたします。

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