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大学経由でトップ昇格 神戸DF山川哲史が語る”成長”と”自信”

2022.07.20

[写真]=トライアウト

 医療メーカーの日本シグマックスが展開する「ZAMST(ザムスト)」×サッカーキングによる連動企画。今回、スペインの至宝アンドレス・イニエスタを擁するヴィッセル神戸とZAMSTがスポンサーシップ契約を締結し、両者のコラボレーションが実現となった。トップチームで売り出し中の山川哲史が登場する。

 ヴィッセル神戸アカデミーから筑波大学を経て、再びクリムゾンレッドのユニフォームをまとうプロ3年目のDF。大学時代は日本代表MF三笘薫(ブライトン)と居残り1対1で守備力に磨きをかけたという逸材は、どのようにプロの扉を開いたのか。その極意を聞いた。

「ZAMST」サッカー用サポートアイテム

■「ZAMST」サッカー専用高機能インソール「Footcraft FOOTBALL STYLE」(税込¥5,940)
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください。
■「ZAMST」ふくらはぎ用コンプレッションスリーブ「カーフスリーブ」(両足入り・税込¥2,860)
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください。
■「ZAMST」足首用サポーター「FILMISTA ANKLE」(左右別・税込¥3,080 )
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください。
■「ZAMST」サッカーのトップアスリートが選ぶサポート・ケア製品ブランド
詳細は公式サイトにてご確認ください。

[写真]=野口岳彦

インタビュー=白井邦彦

―――プロ3年目。成長した部分をどう感じていますか?

山川 一番成長したのはメンタリティの部分だと思います。1年目は試合になかなか絡めていないということで、自分に自信が持てない時期もありましたし、練習中のミスを恐れて消極的なプレーも多かったと思います。周りの選手に指摘されて改善しようとはしていたんですが、うまくいきませんでした。そんな中で1年目の最後の方で試合に絡み出し、「自分もできる」という感覚が持てました。普段の練習でも試合をイメージすれば、トライすべき部分でチャレンジできるようになりましたし、ミスしても下を向くことなくすぐに切り替えることができるようになりました。今は試合の中でも自分の課題に対してチャレンジできていますし、そこで起こるミスに関しては自分の中で割り切ってできるようになっています。そういう気持ちの成長を自分でも感じます。

―――1年目にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)というアジアの舞台も経験しました。そこで一気に成長したようにも見えました。

山川 本職はCBですが、ACL直前のJ1で右SBを任されました。個人的には初めてやるポジションだったので、ほとんど何もわからない状況でプレーしたのですが、思っていた以上に楽しくプレーできました。まさかACLでもSBをやるとは思っていなかったので驚きましたが、しっかりと初戦に勝って、その後は自信を持ってプレーできました。成長できたかどうかはわかりませんが、自信にはつながりました。

[写真]=トライアウト

―――SBの面白さを教えてください。

山川 CBに比べてプレーが限定されているというか、自分の背中にはピッチが広がっていないので相手を剥がしやすい気がします。相手がプレッシャーをかけてくるポジションでもあるので、それを剥がせた時は気持ちいいですね。また、CBよりも攻撃参加できるポジションなのも魅力です。個人的には攻撃の楽しさをSBになって初めて実感しています。

―――では、ご自分で考えている今の課題は何でしょうか?

山川 守備だけではなく攻撃の部分でもう少し右サイドを活性化させたい思いはあります。今シーズンはプロ初ゴールを決めることができましたけど、まだアシストがありません(※)。もっとゴールに絡むプレーを増やしていきたいと思います。そのためにはゴール前に関わっていくことが大切ですし、CBやGKに前もって高い位置を取ると伝えておいて攻めることが大切だと思います。でも、まずはチームでやるべきことをしっかり行い、その上で攻撃面を出していきたいです。
※インタビュー日が6月14日。7月2日のサガン鳥栖戦でアシストを記録。

―――クロスの球種も増えてきた印象があります。意識して増やしているのでしょうか?

山川 今まで、クロスはふんわりとゴール前の選手に点で合わせるイメージでした。でも、周りの選手たちに点だけではなくて、速いグラウンダーのボールを入れて線で合わせるやり方もあるとアドバイスをもらったりして。そういった意識があるので、クロスの種類が増えているのかもしれません。

[写真]=トライアウト

―――将来的には、どんなサッカー選手になりたいですか?

山川 現時点では海外に挑戦したいという気持ちはそれほど大きくないですし、今を必死にプレーしています。目の前の課題を一つずつ改善している段階で、将来のイメージはまだ湧いていない。だから悪いわけではなくて、今は先をイメージするよりも目の前の課題に全力で取り組むことで前進していると感じます。これを続けていき、自分の中で少し余裕ができた時に将来のことを考えればいいと思っています。

―――CBに戻りたい、SBを極めたい…、そういった考えもあえて持たないのでしょうか?

山川 監督が求めることを遂行していく。これがプロサッカー選手として生き抜く術だと思っています。求められることはたくさんあると思いますし、それがCBだったりSBだったり、また違うポジションを求められる可能性もあるので、一つに固執せずに柔軟にやっていきたいと思っています。

―――では、ヴィッセル神戸のアカデミー時代についてお聞かせください。まず入られた経緯から。

山川 中学生からヴィッセル神戸のアカデミーに入りましたが、きっかけは小学生の頃に市や県の選抜メンバーに選ばれたことです。より高いレベルの選手とサッカーをして「楽しい」という感覚があり、もっと高いレベルでサッカーをやりたいと思うようになりました。そんな頃に声をかけていただき、ヴィッセル神戸U-15に入りました。

―――実際にヴィッセル神戸U-15に加入して、印象はどうでしたか?

山川 やはり周りのレベルが高いと感じました。入った当初は同学年でもスタメンに入れなかったですし、挫折ではないですけど悔しい気持ちが強くありました。

―――そこからスタメンを勝ち取るために何を努力しましたか?

山川 先ほどと重なりますが、目の前の課題に全力で取り組み、それを積み重ねました。1日1日を全力でやり切る、それを続けました。

―――アカデミーでは中学・高校の6年間を過ごされましたが、最も身についたことはなんでしょうか?

山川 メンタルの強さです。周りのレベルが高くて競争も激しいですし、Aチームには在籍していましたけど高校2年生まではベンチメンバーでした。試合に出られるようになったのは高校3年生から。そういう環境で、負けん気の強さは身についたと思います。

―――高校3年生の時にはトップチーム昇格の話もあったと思いますが、なぜ筑波大学へ進学されたのでしょうか?

山川 理由は2つあります。1つはプロとしてやっていく覚悟と自信がなかったからです。高校3年生でやっと試合に出始めて、まだプロのレベルではないと思っていた時に昇格のオファーをいただきました。その時は、「プロになれるのか」とうれしくなりましたけど、いろいろな方と話し、家族に相談して頭を整理すると、プロにはなれるけれど活躍はできないという結論に至りました。プロでやる覚悟と自信がなかったのだと思います。

 もう1つの理由は、筑波大学で教員免許を取得したかったからです。筑波大学はサッカーも強いですし、教員もたくさん輩出している。ここで体育の先生の免許を取得したいと思いました。

―――プロになるために最も必要な要素は“覚悟”ということですか?

山川 そうだと思います。覚悟の無さが自信の無さにつながると思います。大学からプロに行く時は「これからサッカーでご飯を食べていく」という強い覚悟がありました。覚悟があればプロになってから苦しい時間があっても耐え抜くことができると思いますし、腐らずに目の前の課題に全力を注ぐこともできると思います。

[写真]=トライアウト

―――ヴィッセル神戸U-18は3年間という限られた時間しかありません。その中で覚悟を養うためには何が必要でしょうか?

山川 自分の長所を伸ばすことだと思います。僕もプロに入って改めて感じましたが、プロの世界で生き抜いている選手はやはり何かの能力が突き抜けている。守備が苦手でも絶対にドリブルで一人はかわせたり、攻撃で違いは出せないけれど守備では絶対にボールを奪えたり、空中戦では絶対に負けなかったり。自分の弱点を補うことも大切ですが、自分の長所を伸ばすことはやった方がいいと思います。

―――少し話は変わりますが、若い頃にケガでプロの道をあきらめる選手もいます。山川選手はケガに苦しんだことはありますか?

山川 僕は中学生の頃に大きなケガをいろいろと経験しました。高校年代と大きく違ったことは環境面だと思います。中学生の頃は実家から練習場に通っていたのですが、高校からは“三木谷ハウス”という寮に入り、そこで食事のサポートをしていただき、体重も筋肉量も増えました。また寮には意識の高い選手が集まっているので睡眠時間をちゃんと取るなどいろいろと気をつけていました。高校でケガをしなくなったのは、そういう環境面が大きいと思います。

―――今回、ZAMSTとヴィッセル神戸が契約したことでケガ予防やパフォーマンスの向上が期待されます。トップチームの選手としてはどのように感じていますか?

山川 パフォーマンスの向上に大事なことは日頃の練習だと思っています。いかに練習で自分の“100%”を出していけるか。その積み重ねがパフォーマンスの向上につながると思います。その上で、ケガをしないということは大事ですし、ケガ予防につながるZAMSTのアイテムを活用することは大切だと思います。

―――時間の制限があるアカデミーでは、ケガが大きなディスアドバンテージになりかねません。山川選手の後輩たちにもメリットは大きいのではないでしょうか?

山川 アカデミーの選手、特にトップチーム昇格がかかるヴィッセル神戸U-18の選手にとっては、3年間でどれだけ成長できるかが大きなポイントだと思います。その限られた時間の中でケガをして、思うような成長ができなかった選手を僕もたくさん見てきました。スポーツにケガはつきものですが、そのリスクを最小限に減らすということは自己管理だと思いますし、そういう意識の高さは小さいかもしれないけれど成長に影響してくると思います。

―――ZAMSTにはどんなイメージをお持ちでしょうか?

山川 中学生の頃に腰や両ひざを痛めたのですが、その時にZAMSTのサポーターを使っていました。なので、僕の中ではサポーターといえばZAMSTみたいなところがあります。使っていて安心感があった記憶があります。

―――ZAMSTにはインソールの「Footcraft FOOTBALL STYLE」や足首用サポーター「FILMISTA ANKLE」、ふくらはぎ用コンプレッションスリーブ「カーフスリーブ」など多種多様な製品が揃っています。

山川 今のプロ選手は、いろいろなソックスを試して、自分にあったものを選ぶような時代になっています。ZAMST製品もいろいろと試して、自分に合うものを探すことが大切だと思っています。身体的に補えない部分、例えばインソールなどは合うものを見つければかなり役立つと思います。

―――カーフスリーブも連戦が続く時などは疲労回復の面で重宝するかもしれません。

山川 大学の時にカーフスリーブを使っているチームメイトがいました。プロになると大学よりも移動時間が多くなるので、その時にカーフスリーブを使って疲労回復を促進させるのは良いことだと思うので、自分に合うなら使った方がいいと思います。足首用サポーターに関しても、足首に問題を抱えている選手はケガの再発予防やパフォーマンスアップにつながると思います。

―――ZAMSTとヴィッセル神戸が契約したことで、どんな効果を期待しますか?

山川 やはりケガの予防やパフォーマンスアップですね。着用することで安心感が得られれば、思い切りプレーすることもできますし、そういった部分でサポートをしていただければありがたいです。また、自分たちからも連携を取っていくことでより良いスポーツ界にしていければ良いなと思います。

「ZAMST」サッカー用サポートアイテム

■「ZAMST」サッカー専用高機能インソール「Footcraft FOOTBALL STYLE」(税込¥5,940)
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください。
■「ZAMST」ふくらはぎ用コンプレッションスリーブ「カーフスリーブ」(両足入り・税込¥2,860)
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください。
■「ZAMST」足首用サポーター「FILMISTA ANKLE」(左右別・税込¥3,080)
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください。
■「ZAMST」サッカーのトップアスリートが選ぶサポート・ケア製品ブランド
詳細は公式サイトにてご確認ください。

[写真]=野口岳彦

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