7月4日（日）、セガサミーホールディングス株式会社による『SEGA SAMMY FOOTBALL PROJECT』のプロジェクト第1弾として、日本代表やベルギーのKRCヘンクで活躍する伊東純也によるオンライントークイベントが行われた。
“未来の日本代表選手”を目指すサッカー少年・少女に向け、「日本代表選手からサッカーキッズへのエール」というテーマで行われた本イベント。27日には浅野拓磨が登場し、大いに盛り上げた。浅野に続く登場となった伊東は、サッカーとの出会いや両親との思い出を語りつつ、約90分間にわたって参加者たちの質問にも答えていった。
小学1年でサッカーを始め、中学、高校とほとんど無名の存在ながら大学を経てプロ入りし、現在はベルギーでプレーしながら日本代表でも活躍する伊東。「小さい頃からめちゃくちゃ負けず嫌いだった」そうで、「Jクラブのセレクションに合格した子よりうまくなってやろうという気持ちで練習し続けた」ことが、その後の成長に繋がったという。
ちなみに「日本代表の選手はみんな負けず嫌い」だそうで、「そうやって勝負にこだわることも、小さい頃は大事な部分だと思います」と語っている。
このイベントでは参加者がZOOMを通じて直接、質問し、伊東がそれに応える時間が多く取られた。「小さい頃から毎日、続けている練習は何ですか？」という質問に対しては、ドリブルを武器とする伊東らしいこんな回答をしている。
「1対1が大好きだったので、家の廊下で弟と1対1をやっていました。近所の空き地に行って、1人でドリブルの練習もしていましたね。とにかくボールに触ることが大事なので、たくさんボールに触ってうまくなってください」
一方、「自分のプレーがうまくいかないことが多くなってきて、サッカーを続けようか悩んでいます」という相談に対しては、こうアドバイスを送って激励した。
「うまくいかないことのほうが多いし、僕も小学生の頃は全く有名ではなく、大会で優勝したこともなかった。うまくいかなくても、好きだったら続ければ上達できると思うし、できるプレーが増えていくと思います」
伊東といえば相手の守備陣を切り裂くスピードが特長。「スピードを意識し始めたのはいつ頃ですか？」という質問に対しては、「最初に意識したのは小学生の時」と答え、「めちゃめちゃ速いわけではなかったけど、ある程度、自信があったので、それでドリブルがうまければ自分の武器になるんじゃないか、と考えていました」と続けた。自分の武器を知り、どうすればそれを生かせるかを考えながら努力したことがその後の成長へと繋がったようだ。
参加した子どもたちは、サッカーがもっとうまくなりたい、プロになりたいといった夢や希望を抱いている。彼らへのアドバイスを求められた伊東は、次のように語った。
「僕自身、小学生の頃からエリートとは無縁で、地元のクラブで練習し、地元の高校に通いました。どんな環境でも、その中でできることは絶対にあるので、自分を見失わず、自分の特長を知って、それを伸ばしていくことが大事だと思います。今、うまくいっていなくても、続けていれば必ずチャンスがきます。そのチャンスをつかめるよう、日頃から努力してください」
終盤にはプラクティスシャツやボール、スパイクなど、直筆サイン入りグッズをかけて、伊東と参加者たちによるジャンケン大会も行われた。オンラインではあるが直接、会話や交流をし、参加者たちは最後まで有意義な時間を過ごした。
伊東は最後にこう呼びかけ、イベントを締めくくった。
「今日は皆さん、僕の話を聞いてくれてありがとうございました。今はコロナ禍で、僕自身も、皆さんも難しい状況を過ごしていますが、一緒に乗り越えていきましょう」
文＝池田敏明
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By サッカーキング編集部
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