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コロナ禍で無念のW杯中止決定も…フットゴルフ協会会長「もう一度招致する」

2021.02.03

元アルゼンチン代表DFロベルト・アジャラ(フットゴルフ・アルゼンチン代表)と日本フットゴルフ協会会長の松浦新平氏

 今年9月に栃木県さくら市のセブンハンドレッドクラブで開催予定だった『FIFGフットゴルフワールドカップ日本2021』の中止が決まった。同大会は当初2020年の実施が決まっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により一年延期が決定。そして、今回は世界的な感染拡大に収束の目処が未だ立たないことから、国際フットゴルフ連盟(FIFG)に加盟する各国協会の会長投票により中止となった。

 一般社団法人日本フットゴルフ協会は、ホスト国として開催の準備を進めていたが、今回の決定で世界中のフットゴルファーを日本に招待することを断念せざるを得なくなった。日頃から国内でのフットゴルフ普及に奔走しており、このW杯で普及と認知拡大に拍車をかけるつもりだったが、今回はそれもお預けに。そこで当協会の松浦新平会長に現在の心境や今後について話を聞いた。

――W杯が中止となりましたが、どのように受け止めていますか?
2019年7月に(W杯の)日本開催が決定してから多くの方が準備をしており、まずは関係各位の顔が浮かびました。特に代表入りを目指していた選手たちの気持ちを思うと、とてもいたたまれない気持ちになり苦しかったです。しかし、フットゴルフはW杯だけがすべてではありません。当協会も選手も、ピンチはチャンスととらえ前を向き、歩みを止めないことが大事だと思っています。すなわち、このような状況な時ほど、人間の真価が問われると考えております。

――現在開催中のジャパンツアーはこのまま継続されるのですか?
はい。予定通り7月末まで開催いたします。

――ツアーは7月で終了となりますが、その後はどのような計画ですか?
W杯の出場権がすでにある選手や、ジャパンツアーのランキングによってW杯出場権を得る予定だった選手たちには、特別な企画を考えており、本来W杯が開催される予定だった10月に開催する予定です。また、ジュニア育成にも力をいれてまいります。具体的には、ジュニアの大会を定期開催することが決定しており、この中から未来のオリンピアンが誕生してくれればと思っています。

――それでは、W杯の再誘致についてはいかがですか?
次回大会に向けて、もう一度立候補する予定です! 次回W杯は2023年開催が有力視されているのですが、まだ正式決定ではありません。アメリカはディズニーのゴルフコースを開催地とし『ESPN(米大手スポーツ専門ケーブルTV局)』など影響力のあるスポンサーなどをバックに名乗りをあげる予定があると聞いており、きっと厳しい招致合戦になるはずです。しかし、我々もしっかり準備して、再度開催地の座を勝ち取りたいと思います。また、当協会では設立当時からフットゴルフの五輪正式種目採用を目指しており、FIFGと一丸となり2028年のロス五輪での採用に向けて努めていきたいと思います。ジュニア育成で『オリンピアン』としたのは、そうした気持ちを込めています。

――五輪競技になったら更に盛り上がりそうですね。
はい。また、夢は大きく2030年までに国内1000のゴルフコースでフットゴルフができる環境を作りたいですね。アメリカでは既に1000近くのコースでフットゴルフができているので、決して不可能ではないと信じています。そして、その先にはサッカーや野球と並ぶ国民的スポーツになってくれればと考えています。

By サッカーキング編集部

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