3-3の同点で迎えた74分、エジガル ジュニオが交代でピッチに入ると、横浜F・マリノスのサポーターが陣取るゴール裏スタンドからひときわ大きな歓声が上がった。8日に行われたFUJI XEROX SUPER CUP2020で“昨季前半戦の得点王”が待望の戦列復帰。エジガル ジュニオが公式戦のピッチに立つのは左足骨折で戦線離脱を強いられた昨年7月以来、約7カ月ぶりのことだ。
センターフォワードの位置に入ったエジガル ジュニオは、それまでややチグハグだった横浜FMの攻撃にリズムをもたらし、ゲーム終盤の猛攻を演出。後半アディショナルタイムには自らもGKと一対一のビッグチャンスを迎えるなど、短いプレー時間で存在感を示した。最終的に決勝ゴールは奪えず、3番手のキッカーとして登場したPK戦では飯倉大樹のファインセーブに阻まれて失敗。しかし、試合後には復帰戦での手応えも口にした。
「正直、残念な復帰戦になってしまったが、試合に出場して最後までやれたことはポジティブだし、次につながる試合になった。自分の特徴も出せたし、コンディションは100パーセントに近づいている」
今シーズンは昨季後半戦の快進撃を支えたエリキに加え、大分トリニータからオナイウ阿道が加入。負傷離脱している間に、前線のポジション争いは熾烈になっている。それでも本人は「ポジション争いはチームにとってポジティブなこと。楽しみながらやっている」と笑顔を見せる。J1連覇を目指すF・マリノスに頼もしいストライカーが帰ってきた。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト