日本サッカー界を代表するホープとして、中山雄太は育成年代から脚光を浴び続けてきた。正確なキック、読みの鋭さ、センス溢れるパス、機を見た攻撃参加的、正確なポジショニングやリーダーシップなど、彼が持つ武器を挙げれば枚挙にいとまがない。むしろ、彼の特長は表現する人によって異なる。まさにそれが、選手としての中山雄太が持つ最大の魅力だ。
そんな彼はアシックス『DS LIGHT X-FLY 4』を着用している。スパイクを選ぶ上でポイントとなる自身のプレースタイルについて、自身はどう考えているのか。スパイクに対してどのようなこだわりを持っているのか。『DS LIGHT X-FLY 4』の魅力について、じっくりと話を聞いた。
取材・文=細江克弥
写真=野口岳彦
■中山雄太インタビュー前編 ~見つめる自身の現在地~はコチラ
■小学生時代はスパイクを履かなかった
―――スパイクに対するこだわりは、子供の頃からありました?
中山 いや、こだわりを持つようなタイプではなかったんですけど……。あ、いや、唯一のこだわりとして挙げるなら、小学生の頃はまったくスパイクを履かなかったことですね。ケガを予防する意味で兄から勧められて、小学校6年間はずっとトレーニングシューズでプレーしていました。それが当たり前になってしまっていたので、「どうしてもスパイクでやりたい」と思うこともなかったんですよね。海外のスター選手が履いているスパイクを見て「カッコいい」と思ったことはありますけど、その選手が履いているからという理由で自分も履きたいとは思いませんでした。
―――中学生になってからスパイクを履き始めたんですね。
中山 はい。ちゃんと履き潰れるまで使っていた気がします。当時はすでにプレースタイルに合わせたスパイクが発売されていたと思いますけど、そこまで気にするようなタイプではなく、単純にカッコいいと思ったものを選ぶ感じだったと思います。僕は高校生から柏レイソルユースに入ったんですが、本当にありがたいことにその頃からスパイクを支給していただけることになって、「これで親に買ってもらわなくて済む」と思ったことはよく覚えています。
―――高校生くらいになると、そろそろスパイクへのこだわりも出てくるのでは?
中山 いや、それが、そんなに(笑)。ケガをした時にモデルを変えてみたことはありましたけど、自分のプレースタイルとスパイクの機能性を照らし合わせて考えたわけではなくて。あ、確か、スパイクは試合用と練習用に分けていて、練習用は3足くらいを順番に使っていたと思います。そのほうが長く使えるんじゃないかなと。
―――高校生の頃、サッカー選手としての自分についてどう思っていたのでしょう?
中山 僕はどちらかと言うと飛び抜けた特長がない選手なので、むしろ、昔から「すべてできるように」という意識を持っていました。それが今の自分を作っている気がするので、たぶん、当時の自分と今の自分はそれほど変わっていないと思っています。
■サッカーって、そういうものだから
―――高校生にして、そういう自己分析ができていた。
中山 そういう意識が芽生えていたというよりも、むしろそれが普通で当たり前のことだと思っていました。飛び抜けたひとつの能力を伸ばすよりも、パスもドリブルもシュートも、サッカーに必要なものは全部必要だし、全部伸ばす必要があるだろうと。だから、「これだけは」みたいな意識で練習したことはありません。いつも「全部」と思っていましたから。
―――それってちょっとめずらしいケースじゃないかなと思うんです。「プロの世界で生き残るためには飛び抜けた能力が必要だ」という意見をよく見聞きする気がするので。
中山 飛び抜けた能力がないからといって、自分に対して焦るようなことはありませんでした。中学生の時も高校生の時も自分は自分で変わらないから、例えばドリブルだけめちゃくちゃ練習しても、もともとドリブルのうまさが飛び抜けている選手には勝てません。でも、だからと言ってヘタなままでいいわけではない。だからその選手と比べてヘタでも、できるだけうまいほうがいいから練習はします。さらに、パスを疎かにしていいわけではないので、それも練習する。深く考えていたわけではないですが、「全部必要」とはいつも思っていました。
―――誰かにそうアドバイスされたんですか?
中山 いえ、特には。でも、ものすごく単純な話で、サッカーってそういうものですよね?
―――それをそんなにはっきり言う人に初めて会いました。
中山 僕の場合は、むしろそれがよかったと思うんです。当時のレイソルユースはポゼッションスタイルを特長としていたんですが、僕自身はパスだけではなく、ドリブルも必要だろうと考えていました。そういう部分の感覚が、小学生の頃からレイソルでやってきた選手と、高校生からレイソルの一員になった僕とでは少し違ったんです。でも今となっては、そういう考え方や感覚が、これから成長するために必要と思っています。
―――なるほど。すごく面白いですね。中山選手に対しては「レイソルアカデミー出身」というイメージが強いと思うんですけど、実は小さい頃から“イズム”を染み込ませてきたわけではない。つまり“半々”みたいな感覚が、自分にとってはとても役立っていると。
中山 その通りで、僕の場合はむしろ小学生の頃に作った土台が役に立っている気がします。小学生の頃って、頭で考えてサッカーをやらないし、だからどんな練習でもしますよね。その感覚が土台になっているのかなと。だから、もし僕がジュニア時代からレイソルに所属していたら、まったく違う選手になっていたと思います。
■『DS LIGHT X-FLY 4』が僕を支えている
―――アシックスのスパイクを履き始めたのは?
中山 プロ1年目の途中からでした。やっぱり「日本人の足に合うスパイク」というイメージはずっと持っていたんですが、それまでは一度も履いたことがなかったんです。履いてみて、お世辞抜きに「いいな」と思いました。何ていうか、アシックスらしさみたいなものをすぐに感じたし、その時の感覚があるから今も履いているんだと思います。
―――その頃になると、スパイクに対するこだわりも強くなる?
中山 一言で言うと「履きやすさ」ですね。どの部分がどうなっていなければいけない、ということではなく、トータル的な感覚です。僕の場合は、自分の足に合っているかどうかが履いた瞬間にわかる。今履いている『DS LIGHT X-FLY 4』は、初めて履いた頃よりも強く「そう、これ!」と思うんです。僕の中では、それってすごいことなんですよね。
―――新しいモデルを作るたびに、中山選手が感じる“履きやすさ”が更新されているということですもんね。
中山 本当にそう思います。いつも「これ以上改善するところはない」と思っているんですけど、新作が出るたびにいい意味で「うわ!」と思える。何か違うと思ったらはっきり言うタイプなので、正直めちゃくちゃ助かっています。僕の場合、履いて走ってみるとか、プレーしてみるとかではなく、座った状態で足を通した瞬間に自分にとっての“履きやすさ”がわかるんです。
―――ということは、もしちょっとでも気になることがあったら開発者泣かせの……。
中山 そうなると思います。だけど、さっきも言ったとおり新しいスパイクに足を通すたびに「これ!」と思うだけなので。今のところ、僕はただ履いて「そう!」と感じるだけです。もちろん毎回フィードバックはさせていただいているんですけど、僕の言葉は抽象的なものばかりなので、反映するのがすごく大変なんじゃないかと思います(笑)。
―――人知れず苦労している人がいるかもしれませんね(笑)。そうそう、日本と海外ではグラウンドの質がまったく違うと思うのですが。
中山 所属しているズウォレのホームスタジアムは人工芝なので、行く前は「大丈夫かな」と思っていました。でも、やってみたら何一つ問題ありませんでしたね。なんでなんだろう……。結論として、スパイクの質が高いからなんだと思います。日本で履いていたものと同じものを履いてるし、環境が大きく変わったのに何も感じないことってすごく大事ですね。スパイクによってケガをするリスクを減らせるなら、それに越したことはありません。そういう意味でも僕はこのスパイクをすごく信頼しています。
―――新作の『DS LIGHT X-FLY 4』にも大きな信頼を寄せている。
中山 もちろん。何がいいのかを具体的に言えればいいんでしょうけど、僕の場合は本当に直感的なものなので。むしろ、「何がいいかを具体的に言えないくらい素晴らしい」と思ってもらえたらいいのかもしれません(笑)。さっきもお話ししたとおり、サッカー選手としての自分は「すべての能力を高めたい」と思っているわけですけど、そういう僕を支えてくれているのがこのスパイクであることは間違いありません。
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■DS LIGHT X-FLY 4
素足感覚を求めるフットボーラーに薦めるフィット性に優れたカンガルー表革トップモデル
■プラチナムカンガルーレザー
厳選されたアッパー素材が生み出す、きわめて上質な足入れを実現。
■MOIS TECT(モイステクト)
コンディションに左右される事なく天然皮革モデルを履きたいというリクエストに応えるため、プラチナムカンガルーレザーに雨天使用後も硬くなりにくいMOIS TECT加工をプラス。
■トウ構造
「DS LIGHT X-FLY 3」よりも低密度・低反発のスポンジ材を使用し、よりやわらかいボールタッチ感を追求。
■アウターソール
軽量性に優れたナイロン+ウレタンソール。中足部の内外非対称なリブ形状(縦のスジ)を採用し、剛性を確保しながら、外側へのねじれを軽減。
中山雄太選手が着用する『DS LIGHT X-FLY 4』の新カラー<クラシックレッド>は7月19日発売予定
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By 細江克弥