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【Jリーグラボ】名波浩、ジェイとの関係語る 札幌社長はチャナティップとのエピソード明かす

2018.01.16

 番組名誉MCであるジュビロ磐田の名波浩監督が登場し、本人、そしてMCを務める北海道コンサドーレ札幌の野々村芳和社長とも縁深い存在である元イングランド代表FWジェイについて語った。

 名波監督はジェイのストライカーとしての能力について、次のように評価した。


「シュートの精度、相手との駆け引きから、どのバリエーションでもフィニッシュまで持っていける能力など、プレーのクオリティーは何の疑いもなく褒めてきたつもりだし、我々のチームにも貢献してくれた」

 昨年7月に札幌に加入することになったが、名波監督は野々村社長に対して電話で「6点か7点は取るんじゃない?」と伝えたそうだが、実際にはJ1で14試合に出場して10ゴールを挙げる活躍を見せ、札幌のJ1残留に大きく貢献。野々村社長も「今のJリーグの中で、ボックス(ペナルティーエリア)の中に入れたらトップ。最終節(対サガン鳥栖戦/3-2)のボレーシュートは本当にすごかった。去年のウチのやり方にピッタリだった」と絶賛した。

 磐田時代にも2015年にJ2得点王、翌2016年もJ1で14ゴールとエースストライカーとしての活躍を見せたが、一方で練習態度の悪さや試合で途中交代させられた後にベンチにペットボトルを投げつけて警告を受けるなど、問題行動も散見された。

 この側面について、野々村社長はチームに所属するタイ代表MFチャナティップ・ソングラシンとジェイの間で起きたあるエピソードを紹介した。

「一度チャナティップが練習ですごくジェイに怒鳴られて、泣いちゃったんことがあったんだよね。その時に(小野)伸二がジェイのところに行って『チャナがそんな感じだから、一度コミュニケーション取ったほうがいいよ』と言って、ジェイがチャナのところに行って『そういうつもりじゃなかったんだよ、ゴメンね』って言って丸く収めてくれた。あいつ(小野)の役割って結構重要なんだよね」

 これに対して名波監督は、小野について「オフ・ザ・ピッチのバランサー」として評価しつつ、ジェイ言動については「自分のクオリティーを高めるため、チームが点を取るための要求だから、プロとしては当たり前だと思う」と語った。

 昨シーズンのJ1第25節、札幌対磐田(2-1)の試合後には2人が会話するシーンがあった。名波監督はこの時のエピソードも紹介してくれた。

「最初は10メートルか15メートルぐらい離れたところ目が合って、向こうが目をそらしたから『ちょっと壁を作ってるかな』と思ったから『ヘイJB(ジェイの愛称)!』って呼んで、そうしたら寄ってきてくれて。普段は温厚なんで、しっかりと会話もできましたし、最初は通訳なしだったんだけど、後で通訳が来て細かい話もできました」

 磐田では確執も噂された名波監督とジェイだが、名波監督は「何度も言うけど、(ジェイのことは)嫌いじゃない。オフ・ザ・ピッチは特にナイスガイよ」とジェイのことを評価していた。

 北海道コンサドーレ札幌の野々村芳和社長がMCを務める『Jリーグラボ』は、毎月第2日曜日の21時から放送される。日本のサッカー水準向上を目的に、毎回ゲストを招いて様々な角度から日本サッカーを分析していく。

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