これまでにJリーグ3回、Jリーグカップ2回、天皇杯1回、アジアクラブ選手権(現AFCチャンピオンズリーグ、以下ACL)1回など、幾多のタイトル歴を誇るジュビロ磐田。2013年にJ2降格を味わったが、15年にJ1復帰を果たし、今季は好調を維持している。名門復活の理由はどこにあるのか。
かつて磐田でプレーし、今年8月にドイツ2部のカールスルーエから復帰した山田大記は、古巣に戻った理由を次のように語った。
「チーム状況がよかったり(中村)俊輔さんが入ったりで、帰って来たからといってポジションがあるわけではないので、競争や成長が今のジュビロにはあると自分の中で思って、最終的には古巣に復帰するという決断をしました」
元々、磐田のアカデミーで育った山田には、黄金時代復活に向けての強い思いもあるようだ。
「名波(浩)さん(現監督)、中山(雅史)さん(現アスルクラロ沼津)、藤田俊哉さんがいて本当に強かった時期を子どもの頃から見てきて、強いジュビロへの憧れがある。強いジュビロをもう一度取り戻したいという気持ちは人一倍あると自覚している。名波さんや俊さんから選手として学ぶ部分があるし、チームとしても今すごくいい方向に行っているので、もう一度強いジュビロを作りたいと思います」
一方、サンフレッチェ広島からの期限付き移籍3年目を迎え、中盤のレギュラーに定着している川辺駿は、磐田で自身が成長できた要因を次のように語っている。
「失敗を何回も繰り返しましたけど、それが成功体験に繋がると思っていますし、そういうチャレンジをさせてもらっています。このチームではそういうことが許されるというか、成功につなげることが大事だと言われるので、それが自分にも合っていると思います」
今シーズンから加入した中村俊輔との関係はどうだろうか。
「最初はもちろん難しかったですけど、慣れてお互いの動きが分かってくると、やっぱりプラスアルファの動きが増えました。自分でもここまでうまくいくとは思っていなかったし、自分の成長にもつながっていると思います」
チームを率いる名波監督は、好調の要因について次のように分析している。
「新規加入選手が、稼働も含めて期待どおり、期待以上の活躍をしてくれていることと、昨シーズン我慢強く3バックをやって、今シーズン、もしくは来シーズン以降のオプションの一つとして、そしてもちろん主力のシステムとしての採用を頭に描いていた中で、(選手たちが)非常に我慢強くやってくれた」
「サポーターもついてきてくれていると思うし、その期待感に応えようとしている選手を見て、ちょっとうれしいなっていう感じはするよね」と語る名波監督の下、ジュビロは来シーズンのACL出場権獲得に向けて終盤戦に挑む。
11月3日午後9時から生放送される『スカサカ!ライブ』は無料放送! 日本代表親善試合ブラジル代表戦プレビュー、YBCルヴァンカップ決勝プレビューなどを放送。また、レギュラー解説委員を務める岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く!」~ウニオン・ベルリン内田篤人篇~前編などを放送する。
By サッカーキング編集部
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