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【スカサカ!ライブ】岩政が元同僚・興梠を直撃 鹿島は「いまだに厳しい」

 番組レギュラー解説委員を務める岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く!」~浦和レッズ 興梠慎三篇~前編が放送された。岩政と興梠は鹿島アントラーズの元チームメートであり、8年間にわたって共に戦った“戦友”。インタビュー前、岩政は「以前は僕のチームメートで深いかかわりもありますので、今日は話すのが楽しみですね」と語り、実際のインタビューも和やかな雰囲気の中で行われた。

■点取り屋として成長した要因

岩政大樹(以下、岩政) お願いします。「興梠選手」と呼びますし、敬語で話します。

興梠慎三(以下、興梠) いや~、いいんじゃないですか? 「慎三」で。

岩政 いや、一応、一応。

興梠 はい。

岩政 まず、今シーズンですけど、今(第29節終了時点)得点ランキング1位ということですけど。ちょっと驚きですか? 本人としては。

興梠 そうですね。レッズのサポーターの人たちからは、毎年シーズンが始まる前に「得点王を取ってくれ」と言われるんですけど、得点王って20点ぐらい確実に取らないとなれないし、シーズンでそんなに取ったことがないんで。「分かりました」とは言うけど、「いや、取れるわけないじゃん」って心の中で思っているんですけど(笑)。でもまさか、こうやって今、19点。トップに立っているということは、すごく自分でも褒めてもいいかなという気はしますけど。

岩政 得点が増えたことに関しては、自分ではどう分析しています?

興梠 自分で切り込んでシュートを打つっていうタイプじゃないので、チームメートがパスをつないで、最終的に自分のところに来るというパターンで取っている点が非常に多いので、ほんとにチームメートのおかげだなっていう気はします。

岩政 興梠選手の要求と、出し手との関係が良くなってきたところもあるんですか?

興梠 一番は自分の特徴をみんなが完璧に知ってくれたというのが、やっぱり大きいなと思うし、あとは自分も結構周りに要求するようになったというのも、点が取れている要因かなって自分なりには思いますけど。

岩政 要求というところで言うと、ゴールを取るポイントみたいなものが、だいぶ自分の中で分かってきたというか、だいぶ整理されてきたような気が見ていてするんですけど。得点の形がだいぶ論理的というか、相手がこう動いてくるから、ここに入ったら取れるなっていうのが、見えているなっていうふうに見えるんですけど。

興梠 裏を取るとかはね、鹿島時代から一緒にやっている時もそうですけど、そこまで変わりはないと思うんですけど、やっぱりセンタリングの入り方、前にマサさん(岩政)に会った時に「うまくなったね」と言ってくれましたけど、そこはすごい自分の中で工夫して、それが今年、すごいうまくいっているのかなって気はしているし。

岩政 工夫って、自分で……慎三はね……。

興梠 (爆笑)。もういいよ。もういい。

岩政 あの~、つまり~、まあ、本当の根の頭はいいヤツだけど、決して勉強を頑張って来たわけじゃないけど、サッカーのフィールド上ではすごく工夫して、ツボを押さえているなっていう選手になったじゃない? そこって、どういうふうにピッチの中で探したのか。工夫するってどういうふうに見つけている感じですか?

興梠 一緒に鹿島でプレーしている時は、自分はだいぶ若手で、マサさんもそうですけど、オーバーエイジの人たちが出て、見て学ぶ、やりながら学ぶっていうことが多かったですけど、今はもう自分も31歳になって、ベテランじゃないですけど、それと同じぐらいの年齢になってきたので、まずは若手に背中で見せたいっていうのが。鹿島の時も背中で見せてくれる先輩がいっぱいいたんで。そこがすごい自分的にも勉強になったし、それを自分もやりたいなっていうのがあって、それが一番強いかなって。

岩政 鹿島を出て5年になるんですけど、鹿島はどういうふうに見ているんですか?

興梠 めっちゃやりづらかったですよ。もちろんみんな一緒にやっている人たちと敵ってことで、やっぱり鹿島の選手たちも自分に厳しく来てたし、もちろん自分も厳しく行ってましたけど。ものすごく自分の特徴を全部知られているような。今もちょっと緊張感はありますけどね。独特な。特に鹿島のホームでやった時は、まあブーイングがすごい。それもうれしいことですけど、いまだに激しいですから。

■自身の好調、チームの不調について

岩政 昨年までは比較的失点も少なくて、プラス攻撃も素晴らしくてというところで、最後のタイトルを取るところで少し問題はありましたけど、シーズンを通しては素晴らしい勝ち点を取ったというところでいくと、今年、失点があれだけ増えた(第29節終了時点で48失点)というのは、いろいろな流れも含めて、一概に理由は語れないと思うんですけど、何の歯車が狂ったんですかね。

興梠 マサさん、俺が聞きたいです、それ。本当に。

岩政 ねえ。なんでしょうね。興梠選手もそうでしょうけど、みんな「ミシャ監督(ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督)のために」というのがあって、逆にそれが空回りする状況になったと思うんですけど、とは言ってもあれだけ大きく結果が変わってしまうというのは、すごく今年のJリーグの中でも非常に驚きのトピックスだと思うんですけど。

興梠 本当に去年、最少失点で守備がすごい安定したし、人もそこまで変わっていないし、後ろに関しては全く変わっていないので、だからまあ、ちょっとのことなんですよね。もちろん僕たちは後ろから組み立てて、相手が前から来てもそれをはがしていくサッカーなんで、そこでちょっと奪われ方が悪かったりで失点することが多かったんで、チャレンジする意味ではすごい良かったですけど、時間帯によっては押されていたら一回蹴って押し上げてとか、そういう賢さっていうのがちょっと、なかったかな。でも、みんながしゃべる一言一言が、「とりあえず失点しないように頑張ろう」ってなっていたんで。だから失点、失点っていう頭になっちゃっているんですよね。それがよくなかったのかな。去年だったら「先に行くぞ、点を取りに行くぞ」、「大量得点しようぜ」みたいな声だったから、うまくいっていたのかなって。今年はちょっと、(気持ちが)守りになっていたっていうのが逆に良くなかったのかなっていう。

岩政 気を付けようと思えば思うほどそっちに行っちゃうっていう。

興梠 そういうところで、マサさんとか後ろでうるさいことガーガー言うじゃないですか。そういう人が、そういうところで大事なんじゃないかなって思うかな。

岩政 僕もいろいろな記事の中で、興梠選手がロッカールームでチームを盛り上げる声を出したとか、チームの士気を高めるようなことを言ったとか、いろいろ最近、見るようになって。その辺は立ち位置も少しずつ変わってきたんだなって。

興梠 いや、言わないですけどね。

岩政 え、そうなの?

興梠 ほとんどの試合は言わないです。でも、めちゃくちゃ大事な時に、バンって言うんですよ。そうしたら(遠藤)航とかが、「珍しく慎三さんが声を上げて、すごい気持ちが高ぶりました」みたいな。そういうのでいいのかなって。普段は言わずに。いつも大事ですよ。大事ですけど、やっぱりここを落としたら絶対に強くなれないっていう時ってあるじゃないですか。そういう時にはちょっと強く言ったりします。普段は物静かですけどね。

 興梠慎三インタビューの後編は10月27日午後9時から生放送される『スカサカ!ライブ』で放送。他にもジュビロ磐田特集や、「日本サッカーの普及・育成について考える~ナイキアカデミー篇~」などをお届けする。

『スカサカ!ライブ』公式サイトへ



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