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【スカサカ!ライブ】元日本代表GK本並健治氏が語る『優秀なGKの条件』

2017.10.18

 スカパー!では、毎週金曜日午後9時から、サッカー情報番組『スカサカ!ライブ』をレギュラー放送している。10月13日の放送では、「徹底討論 日本のゴールキーパー!」と題し、レギュラー解説委員の岩政大樹(東京ユナイテッドFC)やゲスト解説員の柱谷幸一氏、本並健治氏らが優秀なGKの条件について議論した。

 優れたGKの条件として、元日本代表GKの本並氏は「一番大事なのは場面ごとの対処の速さ」と返答。「シュートを打たれた時にキャッチするのか、パンチするのか。パンチもどこに向けてするのか。センタリングに対しても出るのか出ないのか。ペナルティエリアの外に出る場合も、ヘディングで逃げるのか、味方につなげるのか。素早く判断しないと一瞬でゲームが決まってしまうので、非常に大事です」と、その重要性を語った。

 GKの見せ場と言えば鋭い反射神経やダイナミックなジャンプによるビッグセーブだが、本並氏は「正面でキャッチできるGKがすごいGKだと思っている」と反論。「正面でキャッチ」するための方法を次のように語った。

「本来はボールとゴールを結んだ直線上にポジションを取るんですが、もしDFがその直線上にいれば(別のコースを切るように)動きます。DFを誘導するように動かして、正面で取れるようにするんです。ギリギリのキャッチだと(味方に)『危なかった』と思われてしまうので、正面で取って安心感を与えるんです」

 また、現代サッカーにおいてGKはチームの先発メンバー11人の中の1人として動くことも求められる。そのために必要なのは、フィールドプレーヤーと同等のボールコントロール能力だ。

「どこのチームもGKを入れてボール回しのトレーニングをやっています。近代サッカーには大切。陣形がコンパクトになっているぶん、(ディフェンスラインの)後ろにスペースがある。そこをどうカバーできるか。昔で言うスイーパーの役割ができないといけない」(本並氏)。

 柱谷氏はモンテディオ山形などいくつかのJクラブの監督を務めた経験から、GKのボールコントロール能力によってチーム戦術が変わることと説く。

「ラインをプッシュアップして、GKがカバーして、背後に出てくるボールをパスにつなげる。それは足元のうまいGKがいないとできない戦術です。そういったGKいない場合はラインを下げて守らなければならないですし、後ろから繋ぐのはリスクがあります。それだったらラインを上げてロングキックを蹴るほうがシンプルに勝てるサッカーができます」

 また、岩政はDFの立場から柱谷氏のコメントにこう補足した。

「裏に出たボールに対し、裏に出た後に反応するGKなのか、蹴った瞬間にそれを感じられて出てきてくれるGKかで全然違います。感じられるGKならラインを高くできますが、感じられないGKだとリスクがあるので、後ろで構えるしかない。GKに合わせるしかないですし。DFが合わせないと失点してしまいます。日本でそれができるGKは少ないですね」

 10月20日午後9時から生放送される『スカサカ!ライブ』では、アジアとヨーロッパのチャンピオンズリーグをそれぞれレビュー。他にも全国社会人サッカー選手権大会特集など、中田浩二氏らをゲストに招き、放送する。

『スカサカ!ライブ』公式サイトへ

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