鈴木大輔が見守る中、編集部がヘディスに挑戦!
卓球とヘディングを組み合わせたドイツ発祥の新スポーツ、“ヘディス”。22日に日本初となる全国大会の開催が発表されたヘディスだが、日本ではまだまだご存知ない方も多いだろう。という訳で、同時に行われたヘディス体験会およびメディア対抗ヘディス大会に編集部Mが参加してきた!
ヘディスはラケットの代わりにヘディングでボールを返す卓球のようなスポーツ。卓球台と専用ボールを使い、ネットの代わりにバーを用いる。実際、ルールに関しても卓球から取り入れられており、1セット11ポイント制や自身のコートでワンバウンドさせるようにサーブを打つ、などは卓球と同一だ。
卓球と異なるヘディス最大の特徴はノーバウンドでボールを直接返すことが認められている点と台への接触が可能な点。ふわりとしたボールやバウンドの低いボールへ台に乗り出してのダイビングヘッドはこのスポーツ最大の見所と言える。
ゲストして登場した鈴木大輔選手も見守るなか、デモプレーが開始。Mもこの後行われるメディア対抗戦のため、選手たちをじっくり観察した。どうやら台に両手をつけることが大事そうだ。すると突然選手が卓球台へダイブ! アクロバティックなプレーに会場も興奮に包まれた。
デモプレーが終わるとイベントは体験会に移行。他メディアとのポジション争いを制したMは早速、ヘディスに初挑戦した。選手に教わりながら、投げられたボールをヘディング! サッカー経験もあるので意外とうまくボールを返すことができた。ゴム製のボールは柔らかく、そこまで力はいらない。サーブ、ラリーと徐々にレベルを上げていき、最後にはヘディングでカーブをかける余裕も。「優勝しちゃうんじゃない?」と先輩に声をかけられ、まんざらでもない表情のM。ふつふつとわき上がる自信を胸に、次の方にバトンタッチした。
楽しい!!! というのが体験を終えての素直な感想だ。とにかく、楽しい。シンプルなルールに加えて、個人差はあるが、ラリーができるようになるまでの時間も短い。「男性だけでなく女性も、小さい子供から大人まで楽しめる」と語った鈴木選手の言う通り、未経験の女性もすぐに上達してラリーをしており、誰にでもできるスポーツだと感じた。
そうして迎えた対抗戦。ヘディスの勝利はメディアの勝利、同業他社との生き残りをかけた負けられない戦いがここにある! 発表された大会は最大3戦するトーナメント方式。初戦は『CYCLE』さんとの対戦だった。
初戦に勝って波に乗りたいMは序盤から攻勢を強める。軽やかにポイントを重ね、迎えたマッチポイント。ゴール左上(台左隅)にヘディングシュートを叩き込み、気分はさながらチチャリート!(メキシコ代表FWハビエル・エルナンデス)無事、初戦突破を決めた。
続く準決勝は『サッカーダイジェスト』さんとの対戦。高身長のイケメンお兄さんからあふれでる強敵オーラに、Mは借りてきた猫のように縮む。しかし同じサッカーを冠するメディアとして負けは許されなかった。背中に感じる先輩からの視線にどぎまぎしつつもなんとか勝利。決勝に駒を進めた。
決勝戦は『高校サッカードットコム』さんとの一戦。“高校サッカー”の文字に、苦虫を味がなくなるほど噛み潰したあの頃を思い出し、否が応にも士気が高まった。試合は一進一退の攻防に。両者一歩も譲らず点を取っては取り返され、10-10の局面を迎える。11ポイント先取のルールなので泣いても笑っても最後のワンプレーだ。相手の深いボールになんとか食らいついたものの、祈りを込めたボールは無残にもバーに引っかかり、敗北決定。またしても苦い思い出を残してくれた高校サッカーに心から祝福を。試合後には「そこで負けるのがMだよな」と先輩からの温かい言葉も頂いた。
準優勝に終わった対抗戦だが、試合後にはお腹を中心に心地よい疲れが残った。「エクササイズやリカバリーの練習に取り入れてもいい」とは鈴木選手の弁だが、まさにその通りで、左右に振られたボールを相手コートに返すには体をひねる動きを必要とする。そうなると体幹や腹筋を使った動きとなり、お腹の引き締めや体幹の強化につながると感じた。
こうして幕を閉じたイベントだがこれは始まりに過ぎない。8月20日に開催されるアジア初の公式大会「ヘディス 全日本選手権」に先駆けて、各地で予選会が始まる。ゴムボールと卓球台があれば気軽にできるスポーツなので、ぜひ一度トライしてみてはいかがだろうか。
【予選会日程】
7月9日 関西予選(兵庫県・篠山市)
7月16日 東海予選(静岡県・磐田市)
8月13日 関東予選(東京都・江戸川区)
8月上旬 九州予選(大分県・大分市)
8月20日 全日本ヘディス選手権
By サッカーキング編集部
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