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小野伸二 × アシックス『DS LIGHT2』 「違和感なく自分の一部となるような感覚」

2017.02.03

 およそ10年ぶりにアシックスのスパイクを履いた時、小野伸二は「あ!」と心躍る感覚を得た。スパイクを選ぶ際に重視しているのは、この“フィーリング”である。

「『履いている』という感覚というより、違和感なく自分の一部となってしまうような感覚」

 言葉で明確に説明するのは難しいが、スパイクにこだわりを持つプレーヤーなら、彼の言いいたいことがよく分かるだろう。実際に履いてみて、プレーしてみて分かることもたくさんある。しかし、足を通した瞬間に分かる感覚もある。だからスパイク選びは難しく、逆にそれが楽しみにもなる。

 おそらく“フィーリング”の大部分を形成しているのは、スパイクと足のフィット感だ。アシックスが手がける『DS LIGHT®』シリーズは、日本人特有の足形を研究し、追求を重ねてフィット感を実現した同メーカーの代表モデル。小野も『DS LIGHT®』シリーズ独特の履き心地の良さにハマり、2007年の契約時から一貫して着用し続けてきた。その魅力を、日本サッカー界屈指のテクニシャンに聞いた。

インタビュー・文=細江 克弥
写真=佐藤 真

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「これだ!」という感覚は履いた瞬間に分かる

小野選手がスパイクに求めるのは、どんな要素ですか?

小野伸二(以下、小野) 言葉で説明するのはすごく難しいんですけど、やっぱり、履いた時の“フィーリング”ですよね。「履いている」という感覚というより、違和感なく自分の一部となってしまうような感覚。僕の場合、プロになって一度離れた時期があるんですけど、アシックスのスパイクは高校生の頃から履いていて、ある程度のキャリアを積んだ段階で、またアシックスに戻ったんです。

若い頃から、スパイクに対するこだわりは強いほうだったんですか?

小野 正直なところ、若い頃はあまり気にしていませんでした。「安いもののほうがいいな」とか、「もしメーカーから頂けるなら嬉しいな」とか、図々しいところもあって(笑)。

「スパイクにまつわる思い出」があれば、教えてください。

小野 まだ小学生だった頃、いわゆるポイント式(取替式)のスパイクを間違えて買ってきてしまったチームメイトがいたんですよ。ウチのグラウンドは土なのにね。小学生の頃なんて、スパイクに関する知識もないし、特別なこだわりもないじゃないですか。だから、ちょっとカッコつけて欲張ると、そういうミスをするんですよね(笑)。

ちなみに、高校生の頃はどんなスパイクを?

小野 はっきりとは覚えていないんですけど、イボイボというか、ザラザラというか、アッパーにそういう加工が施されていて、ボールとの摩擦を生みやすいというコンセプトのスパイクでした。高校生の頃は、僕も自分で磨いて手入れしていましたよ。チームメイトにもそういう選手がたくさんいましたね。

小野選手がアシックスと契約されたのは2007年のことでした。もう一度、アシックスのスパイクを履こうと思ったきっかけは?

小野 お話をいただいて、履いてみたんです。そうしたら、それまでとは全く違う感覚がありました。まさに“フィーリング”ということだと思うんですが、「これだ!」という感覚は履いた瞬間にありました。もちろん、各メーカーによって特長があるので、個人の好みや足の形によって、フィーリングが合うかどうかは違うと思うんです。ただ、僕の場合はアシックスのスパイクを履いた瞬間に「あ!」と思うところがありました。

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意識しているのはフィーリングだけ

それからずっと、ロングセラーモデルとなった『DS LIGHT®』シリーズを着用されています。現在履いているのは『DS LIGHT®X-FLY』。今月には、中高生をターゲットとするシリーズ『DS LIGHT®2』の新色が発表されました。

小野 『DS LIGHT®』はすごく気に入っているので、ずっと履いています。ただ、今もそうなんですけど、基本的にはメーカーの担当者さんにお任せしているんです。僕の足形のデータを元に作ってくれているし、ケアについても考えてもらっているので。僕の足のことは、僕自身よりアシックスさんのほうがよく知っている(笑)。だから、意識しているのはフィーリングだけです。デザインにもそれほど強いこだわりはありません。最近のスパイクは、どれもカッコいいですからね。

今回の『DS LIGHT®2』では、さらにフィット性が追求・改善されたようですね。カンガルー表革と人工皮革の切り替えが『DS LIGHT®X-FLY』と同様の位置に変更されたり、履き口部のライニングにスエード調の起毛素材を採用したり、かなり細かい改善が施されています。それから、毎日使う部活生のためにカンガルー表革の伸び抑制を目的として裏材補強も追加したそうです。

小野 僕らは何気なく履いて、フィーリングで合うかどうかを判断しています。でも、フィット感は、そういう細かい工夫によってもたらされているんですよね。もちろん、足の形や好みは人それぞれ。僕の感覚では、フィット感が合えば、靴ズレしにくい、履いた瞬間に「あ!」と思えるようなフィーリングがあると思う。僕にとって、『DS LIGHT®』は、まさにそういうシューズですね。

スパイク選びに関して、中高生に向けたアドバイスをお願いします。

小野 とにかく、自分に合ったものを選ぶことが大事だと思います。まずは履いてみて、できれば使ってみて、自分にとっていいか悪いかを判断する。「あ!」という感覚も大事だし、実際に使ってみて分かることもたくさんあると思うので。サッカー選手にとって、スパイクはとても大事なアイテム。自分に合ったものを見つけてほしいですね。

サッカーに熱中している10代の部活生に向けて、何かメッセージはありますか?

小野 10代の頃は、サッカーじゃなくても、何か一つのことに打ち込むことが大事だと思うんです。もちろん、そんなに簡単なことじゃないですよね。でも、それを見つけることができれば、自分の中に一つの芯ができて、ブレないものを持ち続けられる。だから、ぜひ熱中できる何かを見つけて、頑張ってほしいなと思います。

※コメントは小野選手個人の感想です。

■DS LIGHT®2
毎日部活に取り組む若きフットボーラーへ! 軽量性とフィット性を兼ね備えたカンガルー表革モデル

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『DS LIGHT®』シリーズは、フィット性の高い設計や軽さが人気のアシックスを代表する一足。今回のモデル『DS LIGHT®2』は、「中高生に求められる機能の追求」をコンセプトに前作までのアッパーの基本構造を見直し、フィッティング・シューズ保形の向上を追求。あらゆるプレーに適応する軽量性とフィット性を実現した。

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アッパー部分のフィット性向上のために、カンガルー表革面積を拡大。

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かかとのフィット性向上のために、履き口のライニングに起毛素材を採用。

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カンガルー表革の伸び抑制のために、アッパー部分の内側に素材補強を追加。

商品情報
品 名:DS LIGHT®2(ディーエスライト2)
価 格:12,000円(税別)
サイズ:22.0~29.0cm
アッパー:人工皮革×天然皮革

商品についてのお問い合わせ先:アシックスジャパン株式会社 お客様相談室 TEL 0120-068-806

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