村井Jリーグチェアマン(左端)、田中JICA理事長(左から2番目)、大仁JFA会長(右から2番目)、北澤氏(右端)
独立行政法人国際協力機構(JICA)、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は17日、東京都内で記者会見を開き、サッカーを通じた開発途上地域の発展に向けて連携協定を締結した。
この日の会見には田中明彦JICA理事長、大仁邦彌JFA会長、村井満Jリーグチェアマンの三者に加え、JFA理事で2004年からJICAオフィシャルサポーターも務める元サッカー日本代表の北澤豪さんも立ち会いの下、調印式が執り行われた。
以前からJFAとJリーグはサッカーと通じた国際化、途上国支援等を推進しており、JICAはボランティア事業を中心にサッカーを含むスポーツを通じた国際協力を展開してきた。JFAは開発途上地域にJICAのボランティアとして指導者を派遣することでサッカー選手、指導者、審判などを育成。Jリーグに所属するクラブはJICAの「世界の笑顔のためにプログラム」という取り組みを通じて、開発途上地域へのサッカー用品を寄贈し、同地域から招聘されたJICA研修員を試合に招待して国際交流を図るなど連係を取ってきた。
これまでも協力して進めてきた案件を、今回の連携締結でよりスムーズにさせようという狙いだ。JICAの田中理事長は「この連携でスピード感ある動きが可能になる。経験ある指導者を戦略的、計画的に派遣したい」と話し、開発途上国への素早く的確なサポートを示唆。さらに「サッカーを通じた支援で空腹が満たされるわけではないが、生きる喜びは与えられる。生きる力を強くすることがサッカーを通じてできると思っています」と従来とは異なるアプローチの意義にも触れた。
開発途上国を元気にするために、日本を元気にするために、ひいては世界平和のために、JICA、JFA、Jリーグの「3J連携」が、新たに手を取り合って動き出した。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト