得点を祝うリーベル・プレートの選手たち [写真]=LatinContent/Getty Images
スルガ銀行チャンピオンシップ 2015OSAKAが11日に行われ、ガンバ大阪とリーベル・プレートが対戦した。
2014・Jリーグヤマザキナビスコカップ王者のG大阪とコパ・スダメリカーナ2014を制したアルゼンチンのリーベル・プレートによる一戦。G大阪は東アジアカップ2015に参加したGK 東口順昭、DF丹羽大輝、DF米倉恒貴、FW宇佐美貴史がメンバー外となり、DF藤春廣輝とMF倉田秋はベンチスタートとなった。一方、5日にコパ・リベルタドーレスを制し南米王者となったリーベル・プレートは、MFカルロス・サンチェスや元アルゼンチン代表FWハビエル・サビオラが先発に名を連ねている。
開始5分にリーベル・プレートが最初のチャンスを迎える。エリア手前右でボールを持ったC・サンチェスが左足でミドルシュートを放つも枠の上に外れた。すると直後の8分に試合が動く。リーベル・プレートがゴール前に攻めこむとサビオラのシュートがこぼれたところに反応したニコラス・ベルトロを井手口陽介がエリア内で倒してしまいPKが与えられる。これをC・サンチェスがゴールど真ん中に蹴りこみ先制点を奪った。
G大阪に決定機が生まれたのは22分。自陣中央から今野泰幸が前線にロングボールを送ると、GK マルセロ・バロベロはエリア外に飛び出してクリアを試みたが、目測を誤り高くバウンドしたボールが頭上を超える。しかし、このボールをコントロールしたパトリックが無人のゴールを前にシュートまで時間をかけすぎ、戻ったGKに阻まれてしまう。
ピンチを防いだリーベル・プレートは31分に突き放す。C・サンチェスが蹴った左CKにガブリエル・メルカドが高い打点からヘディングを放つと、山なりのシュートがゴール左に吸い込まれた。2点を失ったG大阪は早くも選手交代。41分、金正也に代えて倉田をピッチに送り出した。
前線から積極的にプレッシャーをかけ、セカンドボールへの反応も早いリーベル・プレートが主導権を握り、G大阪は苦しい展開で前半を終える。
6人まで選手交代が可能なこの試合、G大阪は後半開始から明神智和との交代で藤春がピッチに立った。対するリーベル・プレートも52分に動く。ルーカス・ボジェ、レオナルド・ポンシオ、セバスティアン・ドリウッシの3選手を下げゴンサロ・マルティネス、タバレ・ビウデス、レオナルド・ピスクリチを投入した。
55分には大森晃太郎に代えて二川孝広を入れたG大阪だが、逆にリードを広げられてしまう。61分、CKをしのいだリーベル・プレートが正確にボールをつないで攻め上がると、スルーパスに抜けだした途中出場のマルティネスがエリア内右から、左足で弧を描くシュートをゴール左上に決めた。直後の20分、サビオラとの交代でルイス・ゴンサレスがピッチに入る。
一矢報いたいG大阪は69分、少ないタッチでパスをつなぎ左サイドから二川がグラウンダーのクロスを入れる。ニアサイドに遠藤保仁、ファーにパトリックが飛び込んだがいずれもボールに触ることができず、得点には至らなかった。さらに71分、パトリックとの交代で赤嶺真吾が投入されると、77分には二川が左サイドに展開したボールを阿部浩之が折り返す。このボールをゴール前で赤嶺がスルーし、最後は倉田がシュートを狙ったがGKに阻まれてしまった。
リーベル・プレートは79分に先制点を挙げたC・サンチェスを下げカミーロ・マジャダを入れ逃げ切りを図ると、最後までG大阪の攻撃を無失点に抑え、3-0の快勝でスルガ銀行チャンピオンシップを制した。
【得点者】
0-1 8分 カルロス・サンチェス(リーベル・プレート)(PK)
0-2 31分 ガブリエル・メルカド(リーベル・プレート)
0-3 61分 ゴンサロ・マルティネス(リーベル・プレート)