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障がい者サッカー協議会が設置へ…東京パラリンピックに向けJFAが推進

2015.01.15

2014年に東京で開催されたブラインドサッカー世界選手権2014

 日本サッカー協会(JFA)は15日、JFAハウスで2015年度第1回理事会を開催し、「障がい者サッカー協議会(仮称)」の設置を決定した。

 現在、日本には7つの障がい者サッカー団体が存在(日本ブラインドサッカー協会、日本脳性麻痺7人制サッカー協会、日本ろう者サッカー協会、日本知的障がい者サッカー連盟、日本電動車椅子サッカー協会、特定非営利活動法人日本アンプティサッカー協会、特定非営利活動法人日本ショーシャルフットボール協会)。これまでJFAが推し進める11プロジェクトの一つとして『グラスルーツ推進プロジェクト・障がい者スポーツ検討ワーキング・グループ』で各種障がい者サッカーへのサポートについて検討してきたが、JFAとして統一的な対応ができていなかったため、統括団体の創設・法人化、各団体の法人化、各種事業における指導者養成、団体間の情報共有などを目的に、「障がい者サッカー協議会(仮)」を発足させる運びとなった。

 この協議会にはJFA、各障がい者サッカー団体だけでなく、文部科学省や学識経験者なども加わって具体的に動き始める予定。

 昨年はブラインドサッカーの世界選手権が日本で開催され、原博実専務理事を始めする日本サッカー協会関係者も大会に足を運ぶなど、障がい者によるサッカーが注目を集めた。ただ、「日本代表」として参加しながらJFA公認のチームではなかったことから“八咫烏”のエンブレムを着けて大会に参加することができていなかった。

 FIFAでは障がい者サッカーを管轄下としていないが、2020年の開催が決まっている東京パラリンピックを意識したものとも考えられる。記者会見に臨んだ原博実専務理事は「現在は同じユニフォームを着られていないが、7つの団体を一つにしながら、法人化にしながらサッカーを広めていきたい。いい話を進めていければ」とコメントした。

文=青山知雄

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