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ブラサカ日本代表が史上初の決勝T進出…仏に引き分けグループ2位通過

2014.11.20

グループリーグ第3節で日本代表とフランス代表が対戦

「IBSA ブラインドサッカー世界選手権 2014」の大会4日目が、19日に国立代々木競技場フットサルコートで行われ、ブラインドサッカー日本代表はフランス代表と対戦した。

 日本は、前日のモロッコ戦で圧倒的にボールを支配し、幾度となくチャンスを作り出しながらも、最後までゴールを奪えずに引き分け。勝ち点4の日本は、この試合引き分け以上でグループリーグ突破が決まる。対するフランスは、ロンドンパラリンピックで銀メダルの実力を持つ相手だが、今大会はここまで1分け1敗と苦戦している。

 ともに決勝トーナメント進出を懸けて激突した試合は序盤、フランスが頻繁にサイドチェンジを繰り返しながらマルタン・バロンを中心に日本ゴールに迫る。14分、途中出場したMF川村怜がドリブルで仕掛け右足シュートを放ったが相手GKにキャッチされる。直後、MF黒田智成が放ったシュートはゴール右に大きく外れ、得点には至らず。0-0で前半を折り返す。

 ハーフタイムに魚住稿監督が選手に送った「ディフェンスは崩されていない。このまま続けて行けば必ずチャンスはある」という言葉通り、後半2分にGKサミル・ガッサマがGKエリアから手を出したためPKを獲得。しかし、MF加藤健人のシュートは枠を捉えることができない。一進一退の攻防が続く中、18分にMF黒田智成がドリブルでペナルティエリアに侵入すると相手DFに倒されPKのチャンスを得る。DF佐々木ロベルト泉が、「イメージ通りだった。みんなの気持ちもキックに込めた」という力強いシュートでネットを揺らした。

 その直後、日本はチーム4つ目のファウルを犯し、フランスに第2PKを献上。GK佐藤大介がボールに触ったが、ネットに吸い込まれ同点にされる。それでもキャプテンのFW落合啓士が「流れの中から危ないシュートは打たれていないので、自分たちの守備には手応えを感じた」と振り返るように、最後まで安定した守備を見せた日本は追加点を許さず、1-1で勝ち点1を積み上げた。

 試合後、魚住監督は「ベスト4という目標を掲げていますけれど、日本はこれまで世界選手権で1回も勝ったことがないチーム。目標に向けてまずは第一段階のノルマをクリアしたところだと思います」と、グループリーグ突破に安堵の表情を見せた。落合は、「今度は『勝たないといけない』という試合展開になる。みんなで勝つサッカーをしたいと思います」と気を引き締めた。

 この結果、日本はグループリーグ2位で史上初の決勝トーナメント進出を決めた。準々決勝は21日に行われ、20日に決まるグループB(ブラジル、中国、コロンビア、トルコ)の2位と対戦する。

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