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ブラサカ日本代表、モロッコの堅守を崩し切れずスコアレスドロー

2014.11.19

グループリーグ第2節で日本代表とモロッコ代表が対戦

「IBSA ブラインドサッカー世界選手権 2014」の大会3日目が、18日に国立代々木競技場フットサルコートで行われ、ブラインドサッカー日本代表はモロッコ代表と対戦した。

 グループリーグ第1節で南米の強豪パラグアイを1-0で破り、好スタートを切った日本は、この試合に勝利すれば決勝トーナメント進出が決まるため、序盤から積極的にゴールに迫る。

 5分にMF黒田智成、10分にMF川村怜が次々とシュートを放つも、得点には至らず。18分には、モロッコが4つ目のチームファウルを犯し、日本がゴールまで8メートルの位置から蹴る第2PKを獲得。途中出場のFW落合啓士が「練習で蹴り込んでいて、ほぼイメージ通りのPKだった」というシュートは、クロスバーをわずかに越える。日本が攻め立てる中、23分に再び第2PKを獲得する。MF加藤健人が思い切り右足を振り抜くが、相手GKの好セーブに阻まれ、両者スコアレスで前半を終える。

 後半に入っても攻撃の手を緩めない日本は、多くのチャンスを作り出すもゴールが遠い。黒田を中心にドリブル突破からゴールに迫るが、モロッコの堅守を前にネットを揺らすことができない。黒田が「最後のところで体を張って止めてきて、そこを崩し切れなかった」と振り返るように、モロッコ選手に体格で劣る日本は、疲れからかボールを奪われる場面が増える。しかし、「無失点でグループリーグを終える」という目標を掲げる日本が粘りの守備を見せる。試合終了間際にはこの日3度目の第2PKを獲得するも、相手GKにセーブされる。最後までゴールを奪えず、試合は0-0で終了した。

 試合後、黒田が「今日で決勝トーナメント進出を決めたかったので悔しいです」と語ると、魚住稿監督も「正直、良い形の時間帯がかなり長く続いていたので、決定的な場面で決められなかったのが悔しいです。あと一歩が届かなければ、やっぱりサッカーは勝てない。そういうところでは課題が残りました」とコメント。終始、相手を圧倒した試合内容だっただけに、悔やまれる結果となった。

 日本は、19日の第3節でフランスと対戦する。これまでの対戦成績は2分け1敗と勝利がない相手に、魚住監督は「精一杯戦って、本当に勝利を狙っていきたいです。良い形でグループリーグを突破したいと思います」と決勝トーナメント進出を強く誓った。

 決勝トーナメントには、各グループ上位2チームと、3位のうち成績上位の2チームが進む。現在、勝ち点4でグループ首位に立つ日本は、フランス戦を引き分け以上で決勝トーナメント進出が決定。決勝は24日に行われ、優勝国には2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックの出場権が与えられる。

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