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「NIKE CHANCE」グローバルセレクションがスタート……日本人2選手が参加

2014.03.09

「NIKE CHANCE」グローバルセレクションに参加している楠本と瀧本 [写真]=NIKE FOOTBALL

 オーストラリア代表のトム・ロジック(セルティック)を始め数々のプロフットボーラーを輩出するワールドクラスのアカデミー組織、ナイキアカデミー。世界中の若者が夢見るこのチームへの加入を懸けた「NIKE CHANCE」のグローバルセレクションが3月7日、イングランドサッカー協会の本拠地、セント・ジョージズ・パークで幕を開けた。

 日本では1月25日に関西、2月1日に関東でジャパンセレクションが行われ、それぞれ1名がグローバルセレクション行きの切符を獲得。日本を代表して渡英した。33カ国43選手が参加した今回、両選手はともに初日からまずまずの結果を残し、アピールに成功。グローバルセレクション2日目の午後、7対7の実戦練習を終えたばかりの2人にそれまでのトレーニングを振り返ってもらった。

 的確なボール奪取と前線へのフィードで存在感を示したDF楠本卓海(大成高校3年、関東ラウンド代表、写真右)は外国人選手とのプレーを心から楽しんでいる。「出だしはファーストタッチやパスでミスがあったり最悪でしたけど徐々に慣れてきました。(外国人選手に対して)自分でハードルを上げていたんですが、実際はたいしたことがなかった。当たりの強さも技術もそれほどではないと感じています。ただ重要な指示出しを日本語でしか言えないのは難しいところでした。そういう部分も含めて外国人選手とプレーするのは楽しいので、この3日間だけじゃなくこの先もこういう環境でやっていきたいです」

 正確なポストプレーで次々と好機を生み出し、安定したプレーを見せたFW瀧本高志(履正社高校2年、関西ラウンド代表、写真右から2人目)は手応えと課題を口にした。「もっとドリブルを仕掛けられたら良かったですね。フルコートではなかったので難しかったです。最初は外国人選手の見た目にビビってましたけど、プレーしてみたらそれほどでもなかった。シュート練習でもパワーはすごいんですけど、自分の方が多く決めることができましたし、そういう面では自信になりました。(試合形式の練習では)もっと味方に合わせられたら自分も良くなると思うので、そこを意識していきたいです」

 トップレベルの外国人選手は日本人選手について聞かれるとたいていこう答える。「技術が優れている」。それは今回のグローバルセレクションでも言えそうだ。相手FWに寄せられてもボールを失わず、的確なフィードで攻撃の起点となる楠本、絶妙なワンタッチプレーと勢いのあるドリブルでチャンスを演出する瀧本。彼らはともにナイキアカデミーのヘッドコーチ、ジミー・ギリガンの目にも留まっている。「前回参加した木下(稜介)も、今回参加している2人もいい素質があって技術も優れていて礼儀正しい。ナイキアカデミーに入る可能性はある」。ここまでは順調に来ている。

「NIKE CHANCE」は3月9日まで行われ、全トレーニング終了後、その場でナイキアカデミーの参加資格を手にする合格者が発表される。楠本、瀧本が合格した場合はナイキアカデミー初の日本人選手となる。

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