ベスト4進出を決めた青森山田[写真]=佐藤博之
第102回全国高校サッカー選手権・準々決勝が4日に行われ、青森山田(青森)と昌平(埼玉)が激突した。
高円宮杯プレミアリーグ王者の青森山田は、2回戦から登場。初戦は飯塚(福岡)にPK戦の末に辛勝する形となったが、3回戦では広島国際学院(広島)に7-0と大勝し、勢いに乗って、準々決勝に挑む。一方、昌平は1回戦で奈良育英(奈良)に7-0と大勝。2回戦の米子北(鳥取)戦、3回戦の大津(熊本)戦は、PK戦までもつれ込む激闘を制し、準々決勝まで勝ち上がってきた。
青森山田のキックオフで試合が始まった。立ち上がりから青森山田がサイドから攻撃を仕掛け、昌平のゴールに襲い掛かる展開となる。すると、開始2分で早くも試合が動いた。右サイドから芝田玲がクロスを供給すると、ファーサイドで小沼蒼珠がシュート。これがゴールに吸い込まれ、青森山田が電光石火の先制点を奪った。
4分、勢いに乗った青森山田が追加点を奪う。ハーフウェーライン付近の左サイドでフリーキックを得ると、キッカーの芝田玲がロングボールを供給。ペナルティエリア手前の競り合いでコースが変わり、菅澤凱がボールに触れると、最後は小泉佳絃のもとへ。小泉は角度のないところからうまくゴールへ押し込んだ。副審はオフサイドフラッグをあげたが、主審と副審が協議の結果、ゴールが認められた。
さらに19分、青森山田がリードを広げる。ロングボールをうまく自分のものにした米谷壮史が、ペナルティエリア内深くまでドリブルで侵入すると、冷静にラストパス。後ろから走り込んだ芝田がシュートをゴールネットに突き刺し、青森山田が3点差に広げた。
その後、青森山田は、足元の技術を活かして戦おうとする昌平に対し、高強度の連動した守備を繰り返し、自由を与えなかった。前半終盤は昌平もボールを支配して、テクニカルな攻撃を仕掛けたが、得点は生まれず。青森山田が3点をリードしてハーフタイムに突入した。
後半も青森山田が開始早々に得点を奪った。芝田が蹴ったフリーキックからゴール前の混戦を生み出し、最後は小泉佳絃がゴールに押し込んだ。小泉のこの日2点目でリードを4点に広げる。
リードを大きく広げられた昌平だが、自分たちの戦い方を貫き、技術を活かした地上戦でゴールを狙う。しかし、青森山田も集中を切らさず、組織的に守り続けたことで、得点は生まれなかった。
試合はこのまま青森山田が4-0で勝利。準決勝進出を決めた青森山田は、6日に国立競技場で、名古屋(愛知)と市立船橋(千葉)の勝者と対戦する。
【得点者】
1-0 2分 小沼蒼珠(青森山田)
2-0 4分 小泉佳絃(青森山田)
3-0 19分 芝田玲(青森山田)
4-0 44分 小泉佳絃(青森山田)
By サッカーキング編集部
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