高校選手権が開幕！　東山・新谷主将が選手宣誓「101枚目のページに新たな歴史を」

　第101回全国高校サッカー選手権大会の開会式が28日に行われた。

　開会式は選手入場からスタートした。応援マネージャーを務める凛美さんを先頭に、前回王者・青森山田（青森）をはじめとする47都道府県の代表48校が、2大会連続の使用となる国立競技場を行進。その後は国歌斉唱、青森山田による優勝旗返還などの行事が実施された。

　選手宣誓を務めた東山（京都）の新谷陸斗主将は、高校入学時の社会情勢に触れ、周囲の人々への感謝を口にするとともに、今大会に向けて力強く意気込みを語った。

「私たち、選手一同はここ、国立競技場に集えたことにとても感激しています。高校入学当初から新型コロナ感染症が流行していました。思う存分サッカーができない日々が長く続き、何度も不安を抱きました。私たちのチームでは、個人練習の日々が続きました。ボールと向き合っている時に、味方や相手の選手をイメージして練習をしていることに気が付き、サッカーは仲間みんなでするものだと改めて感じました」

「ワクチン接種が進み、感染症対策が徹底されたことにより、感染状況は落ち着き、今、私たちは、この選手権という大きな舞台に立つことができています。これは、大会関係者の方々をはじめ、私たちを支えて下さった人たちのおかげです。本当に感謝しています。ありがとうございます」

「先日、カタールW杯が開催されました。日本代表は惜しくも目標のベスト8にはあと1歩届きませんでした。しかし、グループステージで、強豪のドイツ、スペインを相手に歴史的勝利を収めてくれました。私たちに新たな景色を見せてくれました。その姿は、私たちだけでなく、世界中の多くの人々に夢や希望、感動を与えたと思います」

「次は私たちが、勇気や感動を日本中に届けたいと思います。今年は第101回大会。高校サッカー新時代の幕開けとなる年です。101枚目のページに新たな歴史を刻み、これからの未来を切り拓くことをここに誓います」

　高校サッカー日本一の称号を懸けて48チームによって争われる同大会は、同日15：00にキックオフを迎える成立学園（東京B）と津工（三重）の1回戦からスタート。決勝戦は2023年1月9日に予定されている。