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「青森山田に負けた悔しさが…」…惜敗を糧に矢板中央が挑む“先輩超え”

矢板中央のキャプテン・長江皓亮 [写真]=野口岳彦

「優勝」の二文字を掲げて挑むも、準々決勝敗退。先輩たちが繰り広げた激闘を後輩たちは忘れていない。

 昨年度の第97回高校サッカー選手権、矢板中央(栃木)は初戦、2回戦と勝ち進み、準々決勝で青森山田(青森)と対戦した。14分にロングスローから先制点を奪ったが、前半終了間際に今度は青森山田のロングスロー攻撃から同点とされると、65分には再びロングスローから失点。球際で激しい攻防が繰り広げられた一戦は、三度に渡るロングスローが雌雄を決し、矢板中央は1-2で敗れた。

 2年生としてこの試合をベンチで見守った現キャプテンの長江皓亮は、「去年、青森山田に負けた悔しさが今でもある。その悔しさを胸に練習してきたので、当たるとしたら決勝戦ですけど、今度は勝ちたいです」と当時を振り返る。その言葉通り、悔しさを糧に県予選を勝ち抜き、矢板中央は再び“日本一”への挑戦権を得た。

険しい道のりを乗り越えて…

先輩たちが敗れた悔しさを胸に、厳しい練習に取り組んできた(写真は今年2月、練習試合のもの)

 だが、結果だけを見ればその道のりは険しかった。栃木県予選2回戦から登場した矢板中央は、大田原に2-1と辛勝スタート。続く準々決勝の足利大附戦こそ4-1と快勝したが、準決勝、決勝はいずれも先制を許す苦しい展開を迎える。それでも、「準決勝は先に得点を許したけど、『自分たちならできる』という雰囲気でした」(長江)。抱いた自信は勝利を呼び込んだ。

 宇都宮短大附との準決勝、失点後に猛攻を仕掛けると、終盤に2点を奪い逆転勝利。さらに、「決勝も先に失点されて苦しかったですけど、『自分たちならやれる!』とみんなで鼓舞し合って勝つことができました」という長江自らが同点ゴールを奪い、PK戦を制して県予選3連覇を達成した。

 選手権では一昨年の第96回大会でベスト4、前回大会も優勝を期待されるなど、今や全国有数の名門の1つだ。今年も全国での活躍が望まれるのは宿命と言えるだろう。だからこそ、「『去年に比べて失点が多いぞ。“軸”なんだからもっとやらなきゃ!』と厳しい言葉をいただきました」と、キャプテンでセンターバックの長江は髙橋健二監督から叱咤激励を受けた。それでも、「それを励みにここまで頑張ってこられたと思います」。

 組み合わせ抽選会の結果、矢板中央は1回戦で大分(大分)と対戦することが決まった。壇上で長江は「去年の悔しさを胸に練習してきたので、先輩を超えられるようにがんばりたいです」と宣言した。

 先輩が味わった悔しさ、監督の激励、練習で得た自信……、さまざまな思いを胸に、“先輩超え”に挑む。

左:長江皓亮(矢板中央) 右:佐藤芳紀(大分) [写真]=野口岳彦

取材・文=サッカーキング編集部

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