2019.01.05

流経大柏、11年ぶりの選手権制覇へ「無失点で抑える」

流経大柏は狙い通りの1-0でベスト4進出を果たした [写真]=梅月智史
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取材・文=安藤隆人(提供:ストライカーデラックス編集部)

「監督からは『1-0で勝つのが良い』と言われていたので、まずは失点をしないことを考えました」

 ボランチを務める八木滉史がこう語ったように、今大会の流通経済大柏は相手のストロングポイントを消し、失点しないサッカーを徹底している。秋田商との準々決勝ではまさにそれが色濃く出た。

「秋田商のキーマンは長谷川(悠)くんと鈴木宝くん。この2人をどう封じるかを考えた。普通なら須永(竜生)がCBを使うのですが、今日は小さいのですが、すごく粘り強い守備ができる横田(大樹)に『(長谷川の)マンマークで行ってみろ!』と送り出しました。あと鈴木宝くんの能力がかなり高いなと思っていたので、そこに西尾(颯大)を当てる形を取りました」

 本田裕一郎監督がそう語ったように、流通経済大柏は普段サイドバックで起用している横田を長谷川に当て、右サイドハーフの鈴木(宝)に対して、本来はCBでの起用が多い西尾を左サイドバックに起用して、それぞれマッチアップさせた。

 前半はその狙いが的中し、秋田商の攻撃のキーマンを封じ込んで、シュート1本に抑え込んだ。後半こそ豊富な運動量とスプリント力を駆使され、彼らに前を向かれるシーンが増えたが、横田と西尾は必死で食らいついて、決定的な仕事をさせなかった。西尾は63分に交代したが、横田はフル出場。長谷川と鈴木(宝)に、後半は1本ずつしかシュートを打たせず、狙い通り1-0の完封勝利を手にした。

「彼らに良く仕事をさせないで戦ってくれた。特に㉘横田は足が速いのでサイドバックなのですが、ときどき練習でCBをやらせてみると、『小さいわりにうまいな』と感じることが多かった。練習で経験済みなので、自信を持って送り込めたし、彼自身も困惑することなくプレーをしてくれた」(本田監督)

 指揮官の目論見どおりの勝利。これで今大会、初戦の徳島市立戦で1失点した以外は、星稜、秋田商と2試合連続1-0で勝ち上がった。前回大会は決勝まで無失点だったが、決勝で喫した大会唯一の失点が、準優勝という結果につながった。

「1点の重みは良くわかっています。無失点で抑える。これにこだわって最後まで戦い抜きたい」と、昨年の悔しさを知るCB関川郁万が語った。11年ぶりの選手権制覇をつかみとるべく、残り2試合も相手を分析し、キーマンを抑える守備で一瞬のスキも見せるつもりはない。

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