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1万人超えの観衆をどよめくゴール “ヒガシ”のストライカーが得点王へ好発進

浦和南戦で2得点の東福岡FW大森真吾 [写真]=梅月智史

取材・文=竹中玲央奈(提供:ストライカーデラックス編集部)

 17年ぶりの選手権出場となった浦和南の思いを打ち砕いたのは、東福岡のエースが沈めたスーパーゴール1発だった。

「タラレバですけど、入りが非常に良かったので、あそこで1本でも取れていれば流れは変わったかなと思います。でも、これがサッカーなんですね。(先制点は)諦めのつく失点だった」

 野崎正治監督がこう語るとおり、浦和南は試合の入りに成功した。前から積極的にプレスを掛けて、少ない手数でゴールに攻め込む。開始直後にはポスト直撃のシュートもあった。しかし、その流れを断ち切ったのが東福岡のストライカー・大森真吾だ。16分、荒木遼太郎が高い位置を取っていた浦和南DFラインの裏を突くロングボールを放る。相手陣右のタッチラインに流れたボールに大森が反応し、追いついたと思うとダイレクトで右足を一閃。アウト回転がかかったゴールは前目のポジションを取っていたGKの頭上を超えてネットに吸い込まれた。まさに“ワールドクラス”のゴールに会場はどよめく。そしてその後、東福岡は攻撃のリズムを取り戻し前半のうちに2点を追加して、勝負を決めた。

「(ボールを)もらってゴールを見たらGKの位置が良くなかったので、思い切って打ちました。右足のキックには自信があったので、そこでしっかりGKの上を越すようなシュートを狙っていきました」

 淡々と自身のスーパーゴールを振り返った大森は、21分にも相手のミスを突いて2点目を記録。4点目には自ら起点となって荒木のゴールを呼び込んだ。ハットトリックまではいかなかったものの、3点に絡んで凄みを見せたこのストライカーを見てしまうと、“得点王”の3文字も必然的によぎる。しかし、本人はいたって謙虚にこう言う。

「自分が自分が、となってしまったら『パスを出しておけばチームとして決定機になった』ということもあるかもしれないし、もったいない部分も出ると思う。そこはあまり意識せずに、最善の選択をしていければと思います」

 技術と得点感覚だけでなく、強いフォア・ザ・チームの誠心も備えた大森は将来、大化けする可能性を秘めている。

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