2017.01.01

【コラム】「今回は負けられない」 1年前のリベンジへ…相手エースを警戒する大商GK西村清花

西村清花
前橋育英戦に出場した大商学園GK西村清花 [写真]=吉田孝光
10年以上にわたり女子サッカーを追いかける気鋭のライター

 第25回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は12月31日、兵庫県内で2回戦の8試合が行われた。

 1回戦で29本のシュートを放ち、5-0のスコアで2回戦に進んだ前橋育英高校(関東第4代表/群馬)と、同じく1回戦で30本のシュートを放ち、10-1のスコアで2回戦に進んだ大商学園高校(関西第2代表/大阪)の対戦は、互いの攻撃陣が勝敗を分け、8-1で大商がこれを制した。

 試合は早々に得点が動く。11分、前橋育英のMF久保田明未が持つボールを大商のMF阪本未周が奪い、そのままシュートを決めて1-0。その後も大商は次々にゴールを重ねて35分までに4得点を挙げた。

 男子サッカー部と同じ縦縞の“タイガー軍団”前橋育英は、両サイドや中央から様々な形の攻撃を仕掛けて来る大商の分厚い攻撃を、クリアするのが精一杯。主将のDF鈴木悠由は左サイドハーフで先発したが、前半のうちに左サイドバックに下がって大商の巧みな攻撃のケアにあたった。すると前半終了間際に、途中出場のFW島袋奈美恵が体勢を崩しながらもゴールを決め、前橋育英が1点を返して後半に入った。

 これでネジを巻き返したかに見えた前橋育英だったが、後半も大商は攻撃の手を緩めない。なでしこジャパンのMF阪口夢穂(現日テレ・ベレーザ)を輩出したFCヴィトーリア出身のMF常田麻友ら4人の息はぴったりで、阪本は計4得点、途中出場選手もゴールネットを揺らし、終わってみれば8-1で大商に軍配が上がった。

 2試合連続の大量得点にも、大商の岡久奨監督は「DFでのポゼッションミスをなくさないといけない。警戒していた形での失点だったからこれは反省材料」と、守備面での課題を口にした。

「でも今大会は(準々決勝まで)3日空くから、やりやすいはず。次の藤枝順心高校(東海第1代表/静岡)とは前回大会以来の対戦」と明かしたが、「あの10番(MF福田ゆい)のレベルは、もう他選手とは全然違いますよ」と、瞬時にキープレーヤーを挙げるあたりは、日本一を見据えて準備してきているようだった。

 プレナスなでしこリーグ覇者の日テレへ、来季加入が内定している大商のGK西村清花も「今日は出番が少なかったけど、1失点はいらない失点だった」と、2試合連続の失点を反省しつつも、視線は年明け(1月4日)の準々決勝へ。

「前回の藤枝順心戦は、自分のミスから失点して、リズムを崩して(1-3で)負けた。レベルの高い相手だけど、今回は個人としてもチームとしても藤枝順心には負けられない」と決意を示すと、「福田ゆいさんはロングシュートも狙ってくるはず。まずはポジショニングをもっと改善しないといけない」と話し、1年前の借りを返すために、三が日もサッカーが頭から離れない様子だった。

文=馬見新拓郎

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