2016.12.30

【コラム】“夏冬2冠”に挑む藤枝順心 インハイ決勝の相手との再戦へ、カギは「決定力」

藤枝順心
2回戦へ駒を進めた藤枝順心高校 [写真]=吉田孝光
10年以上にわたり女子サッカーを追いかける気鋭のライター

 連覇を狙う藤枝順心高校(東海第1代表/静岡)と、開志学園JSC高等部(北信越第1代表/新潟)の一戦は、5-1で藤枝順心が勝利を収めた。

 FW児野楓香(現日本体育大学)らを擁して前回大会で優勝した藤枝順心は、やはり今大会も高い個人技を駆使して試合のほとんどの時間を制した。優勝時の主力であるGK福田まい、DF鈴木杏那らが守備を固め、前線の選手がめまぐるしくポジションチェンジを繰り返す『順心サッカー』は今大会も健在。

 それに対して開志学園は、強気にディフェンスラインを高く保ち、27分までに2失点してもそれを止めず、DF登録の守屋栞奈を右FWに置いて、そこを起点としたカウンターで度々チャンスをうかがった。

 しかし、それでもゴールをこじ開けるのが、今夏のインターハイを初制覇した藤枝順心の強さ。前半終了間際にもう2点を重ねて前半のうちに4-0とし、74分にはしっかりと開志学園を崩し切ってFW土屋佑津季がハットトリックを達成した。

 大活躍の土屋に対して、藤枝順心の多々良和之監督は「今までチャンスは作ってきたが、そんな活躍はしたことない(笑)。毎試合ラッキーガールが出て来ればどんどん勝ち進められるはず」と、少々驚きながら初戦突破をかみしめた。

 連覇を目指す指揮官の心配のタネは、ケガ人だ。主将で司令塔のMF福田ゆいも、左足首じん帯損傷から復帰したばかり。この日は50分から途中出場した。飄々としたボールをさばきと圧倒的なボールキープ力は、2年前の主将・MF杉田妃和(現INAC神戸レオネッサ/U-20日本女子代表)を彷彿とさせる。

 しかし「ぶっつけ本番」(多々良監督)の出場ながら、本人は至ってマイペース。「開志学園のFW佐合麻理百選手は、中学の3年間で同じチーム(NGU名古屋FCレディース)だったから『絶対負けんとこう』と思っていたけど、1点決められた。でも試合中のコンタクトプレーでは負けなかったから、まあ1勝1敗。全国の舞台で戦えたのがうれしい」

 福田ゆいが率いる藤枝順心が目指すのは、インターハイと選手権の2冠だ。2回戦の対戦相手は、そのインターハイ決勝で対峙した岡山県作陽高校(中国第1代表/岡山)に決まった。

「あの時の課題はディフェンスラインだったんですけど、それはだいぶ修正できてきた。あとは決定力。決め切るところで決め切れば、負けることはないと思う」

 福田ゆいは、その後に「チャレンジャーとして」と付け足したが、その口ぶりからは確かな自信がみなぎっていた。

文=馬見新拓郎

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