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白星発進の町田 新指揮官「ブラジルの最新戦術を日本でもやる」/メットライフ生命Fリーグ 2025-2026

2025.06.06

ホーム開幕戦で勝利を収めたペスカドーラ町田 [写真]=SHOKO

 19年目の開幕を迎えたメットライフ生命Fリーグ2025-2026。6月1日には、町田市立総合体育館でペスカドーラ町田とボルクバレット北九州が対戦した。

 町田はこの日がホーム開幕戦。1800人を超える観客が詰めかけ、ルーカス・キオロ新監督率いる“新生”町田に熱視線を送った。対する北九州も、昨シーズンまで広島エフ・ドゥの監督を務めていた加藤亜土監督が就任。湘南ベルマーレから林田フェリペ良孝が加入、シュライカー大阪から田村研人が復帰するなど新戦力が加わり、開幕戦を迎えた。

 序盤からスピーディーに展開した試合は5分、山中翔斗のアシストからクレパウジ・ヴィニシウスが得点を挙げる。ベンチで「前の動きが少ない」「下がったりパスを回したりではなくゴールに向かおう」と話していた2人が、交代後すぐに先制点を演出した。8分には不運なオウンゴールで同点となるが、10分には三宅悠斗が体勢を崩しながらもボールを押し込み勝ち越しに成功。2-1で迎えた第2ピリオドでは、なかなかスコアが動かない。1点ビハインドの北九州はGKを岩永汰紀から川上翼に変えてGK攻撃を行い、松川網汰、田村研人とGKポジションを変えながらパワープレーを行うなどチャンスを窺う。しかし、39分には礒貝飛那大に追加点を許し、3-1で試合終了。町田が開幕戦を白星で飾った。

 敗れた北九州の加藤亜土監督は「チームが始動してからできる限りの準備をしてきたが、フィニッシュも入らず課題もあり非常に悔しい」と言葉少なに試合を振り返る。昨季の全日本フットサル選手権ではチーム最高位のベスト4という結果を残しており、そのベースに加え、就任後はこれまで課題となってきた守備の徹底に注力しているという。オフェンスではクワトロ(4-0)でボールを保持するスタイルを目指し、結果は伴わなかったものの「いい形を出せている場面もあった」と一定の評価を見せた。

 安嶋健至主将は新チームでの活動の感触を「普段の練習から厳しい競争があり、成長と成功を求めて全選手が集中できている」と話す。全日本選手権でのベスト4は自信につながったかと問うと「自信にはなったが、自分たちは上位を目指しているのでそこを基準にしていかないと下位に沈んでしまう。そのマインドは絶対に変えていかなくてはいけない」と決意を語った。

 日本での初陣を勝利で飾ったルーカス・キオロ監督は「まずはこうやって公式戦を迎えられ、勝利することができてうれしい」と試合を振り返る。「日本人にはリスペクトがあり、とても優しい。来日前から分析のために映像は見ていたが、実際の試合はサポーターも素晴らしく、イベントとしてもとても楽しいと感じた。日本のリスペクト文化は、試合にも表れている。試合後に相手チームのサポーターにあいさつをすることはブラジルではないので、とてもいいと感じた」と日本の印象を語った。

 今シーズンの目標は「優勝争いをするチームになり、最後にはタイトルをつかむこと」。「高い強度の中でチームづくりをしている。ボールを持つことは楽しいので、攻撃的でボールを持ちながら動くフットサルを目指す。ブラジルで最近行われている戦術を日本でも行い、選手たちがプレーをするときにたくさんの情報を与え、自然と判断できるようにしていきたい」と展望を話した。

 先制点をマークしたヴィニシウスは「監督のやりたい戦術はまだまだできていないし、もう少し時間がかかると思う」としながらも「一番変化したのはメンタル。もちろん、監督の目指す戦術がある中で勝たないといけないが『まだこれができていない』など言い訳をせず、勝利に向かえている」と手ごたえをのぞかせた。

【メットライフ生命Fリーグ2025-2026第1節結果】
バルドラール浦安 4-2 湘南ベルマーレ
バサジィ大分 0-4 しながわシティ
シュライカー大阪 1-3 Y.S.C.C.横浜
名古屋オーシャンズ 2-1 ボアルース長野
ペスカドーラ町田 3-1 ボルクバレット北九州
立川アスレティックFC 1-1 フウガドールすみだ

取材・文=SHOKO

By サッカーキング編集部

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