8連覇に近づく大きな一勝を挙げた名古屋オーシャンズ [写真]=SHOKO
2月8日、9日の2日間、大阪府の岸和田市総合体育館でFリーグ2024-2025 ディビジョン1 ファイナルシーズン 岸和田ラウンドが行われた。
前節終了時点で優勝争いはバルドラール浦安、しながわシティ、名古屋オーシャンズの3チームに絞られ、まずは初日に2位のしながわシティが立川アスレティックFCと対戦した。12分、チアゴ・セウバックが放ったシュートがポストを叩くと、田村龍太郎が飛び込み先制に成功。1点のリードを守り第1ピリオドを折り返すが、第2ピリオドで逆転を許す。残り5分でパワープレーを仕掛け同点に追いつくも、パワープレー返しで失点し。2－3で試合を終えた。
2位のしながわが敗戦したことにより、勝てば大きくアドバンテージを得る首位の浦安。しかし、ペスカドーラ町田との一戦では開始わずか14秒で失点すると、4分にもセットプレーから失点しリードが広がった。10分に長坂拓海が1点を返して第2ピリオドを迎えるも、レギュラーシーズンで見せた攻守の連係がうまく機能せず失点を重ねる。残り3分で仕掛けたパワープレーでも得点を奪うことができずにカウンターを受け、1－5で敗戦した。
首位の浦安、2位のしながわがそろって勝ち点を落とし、8連覇に向けて風向きが変わった3位の名古屋は、翌9日に湘南ベルマーレと対戦。2点を先行される苦しい展開となるが、第1ピリオド終盤に追いついて第2ピリオドへ。一気に巻き返したい名古屋だったが、湘南に勝ち越しを許せば同点に追いつくシーソーゲームに。しかし、4－4で迎えた残り44秒、アンドレシートがこぼれ球を押し込んで逆転に成功。内容こそ伴わなかったものの、勝ち点3を獲得するという最大のミッションを達成し、順位を2位に上げた。
リーグ戦最終盤まで3チームが優勝の可能性を残すのは、Fリーグ史上初。上位チームが出場するプレーオフで優勝を争ったシーズンでも、レギュラーシーズンがここまで混戦となることはなかった。
小牧ラウンド初日の14日、しながわが町田に引き分けるか敗戦し、浦安が名古屋に勝利すると、その時点で浦安の優勝が決まる。しかし、初戦で浦安が敗戦し、名古屋としながわがそれぞれ勝ち点を伸ばすと、最終戦の結果によっては3チームが勝ち点57で並ぶ可能性もあり、1得点、1勝が大きな意味を持つ。
置かれている立場は三者三様ではあるが、岸和田ラウンドの試合後会見ではどのチームの監督、主将も「自分たちを信じる」「2勝すればいいだけ」とポジティブなマインドを口にした。これまでの17シーズンで類を見ない熱戦がつづく18年目のFリーグ。名古屋が本拠を置く愛知で8連覇を遂げるのか、浦安、しながわが悲願の初優勝を果たすのか、最後まで目が離せない。
ファイナルシーズン小牧ラウンドの日程は以下のとおり。
【Fリーグ2024-2025 ディビジョン1 ファイナルシーズン 小牧ラウンド】
2月14日（金）
11：30 シュライカー大阪 vs ボルクバレット北九州
14：00 Y.S.C.C.横浜 vs バサジィ大分
16：30 しながわシティ vs ペスカドーラ町田
19：00 名古屋オーシャンズ vs バルドラール浦安
2月15日（土）
11：00 フウガドールすみだ vs ボルクバレット北九州
13：30 バサジィ大分 vs ヴォスクオーレ仙台
16：30 シュライカー大阪 vs Y.S.C.C.横浜
19：00 立川アスレティックFC vs 湘南ベルマーレ
2月16日（日）
11：00 フウガドールすみだ vs ヴォスクオーレ仙台
13：30 ペスカドーラ町田 vs 湘南ベルマーレ
16：00 名古屋オーシャンズ vs 立川アスレティックFC
18：30 バルドラール浦安 vs しながわシティ
※会場はすべてパークアリーナ小牧
By サッカーキング編集部
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