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新シーズン開幕!オープニングゴールの湘南・本田真琉虎洲「想像どおりで気持ちいい」/F1リーグ 第1節

2023.05.30

大量得点で開幕勝利を収めた湘南ベルマーレ [写真]=SHOKO

 5月27日、2023-2024シーズンのFリーグが幕を開けた。

 オープニングゲームは湘南ベルマーレvsエスポラーダ北海道。序盤こそお互いが出方を見る堅い入りとなったが、徐々に圧力を増す湘南は4分、自陣から攻撃を組み立てると本田真琉虎洲がゴール左隅にシュートを突き刺し、先制に成功する。今シーズンの開幕ゴールとなった得点は、本田自身のFリーグ通算200ゴールを記念するものでもあった。

 先制に勢いを得た湘南は6分、キックインの流れから牛迫蒼海が追加点。2点ビハインドとなった北海道も室田祐希を中心にカウンターやミドルシュートでゴールを狙うが、湘南GKフィウーザの好守に阻まれ、2-0で第1ピリオドを終えた。

 第2ピリオドでは湘南の得点力が爆発。昨シーズンまでチームの得点源だったロドリゴが退団し、攻撃面を不安視する声も上がっていたが、それを払拭する躍動を見せる。カウンターを仕掛けた北海道から林田フェリペ良孝がボールを奪うと、本田との連係から靏谷春人が追加点。開始わずか19秒でリードを広げた。23分には、山田優介のゴールで北海道が2点差に迫るが、その後も湘南の勢いは止まらない。30分には特別指定選手として初めてリーグ戦のピッチに立った前川尚志がゴールを挙げ、さらにリードを広げる。6分半を残し北海道は山田をGKに置きパワープレーを仕掛ける。このパワープレーから2点を返した北海道だったが、湘南の得点力が上回り10-3で試合終了。湘南がシーズン初戦を白星で飾った。

 オープニングゴールを決め、2ゴール2アシストの活躍を見せた本田は「開幕のスケジュールを見たときにファーストゴールを決める想像をした。そのとおりになって気持ちがいい」と話し、「多くの選手が得点に絡むことができると試合が楽になる。これからも続けていきたい」とシーズンの展望を語った。

 湘南の伊久間洋輔監督は「昨シーズンから『先制点を取ると勝率が高い』ということは全員で共有している。定位置攻撃から得点できたことは非常に大きかった。第1ピリオドの中盤から終盤にかけて少しバタついたが、失点をゼロで抑え第2ピリオドの頭に3点目を取れたことがこの試合のすべてだと思う」と試合を振り返った。

 今シーズンから指揮を執る北海道の嵯峨祐太監督は「オーシャンカップで名古屋オーシャンズに大量失点をして1週間、守備や攻守の切り替えを整理してトレーニングをしたが、序盤に失点がかさみ狙ったプランどおりの試合ができなかった。第2ピリオドで点差を詰めたいところでも、失い方が悪かった。まだまだ課題がたくさんあるが、長いシーズンなので伸びしろと受け止めチームを高めていきたい」と語った。

 16度目のリーグ優勝を目指す名古屋オーシャンズは、ディビジョン1昇格後初のリーグ戦を迎えたしながわシティと対戦。GK篠田龍馬の好守に助けられながら幾度となくしながわゴールを脅かすが、清水和也やダルランのシュートはポストに嫌われる。すると11分、中村友亮の左CKにファーサイドで合わせた瀧澤太将のボレーがオウンゴールを誘発し、しながわが先制に成功した。1点ビハインドとなった名古屋はさらに圧力を強め、しながわゴールに迫る。吉川智貴のCKを安藤良平がボレーでゴール前に送ると、これを清水がヒールで流すが、これはしながわGK岩永汰紀にキャッチされゴールを割ることはなかった。第1ピリオドも終盤に近づいた19分、右サイドの深い位置に切り込んだアンドレシートがマイナスのパスを送る。ここに後方からダルランが走り込みシュートを放つと、これがゴールネットを揺らし試合を振り出しに戻した。

 1-1で迎えた第2ピリオド、ホーム開幕戦で逆転ゴールがほしい名古屋だったが、しながわのダニエル・ホザに勝ち越しを許す。再度1点を追うことになるが、30分には吉川の左CKからアンドレシートが利き足とは逆の右足でゴールを決め、2-2の同点に。どちらにとっても次の1点が重要になる試合終盤には、アンドレシートが距離のあるFKを直接決め、この試合で初めて名古屋がリードを奪った。追いかけるしながわはここでタイムアウトを取ると、中村友亮をGKに置きパワープレーを開始。しかし、名古屋の集中した守備を崩すことができずに試合が終了し、3-2で名古屋が逆転勝利を収めた。

決勝点を挙げた名古屋のアンドレシート(右) [写真]=SHOKO

 昇格後、初のリーグ戦を終えたしながわの岡山孝介監督は「選手たちがすべてを出して戦ってくれたことには満足しているが、この世界では結果が求められるので素直に悔しく思う。ただ、初戦で名古屋と戦えたことで足りない部分も見えたので、早めに肌で感じることができたことは大きい」と試合を振り返った。オーシャンカップを上回る完成度を見せたチームについては「チームづくりには大体6、7週間くらいが必要で、(始動から)一番きつい時期にオーシャンカップを迎えた。今ちょうど6週間が経ち、準備期間が終わったタイミングなので、これからもっと良くなっていくと思っている」と期待をのぞかせた。
 
 5シーズンぶりにディビジョン1のピッチに立った中村友亮主将は「個人的には久しぶりのディビジョン1の舞台なので、まだまだやれるというところを見せたい。古巣との対戦で絶対に勝ちたいという気持ちは強かったが、すごく良い相手だったと素直に思う」と試合を振り返った。

 開幕節の全日程を終えたディビジョン1は、12月10日までレギュラーシーズンを戦う。ディビジョン2は、6月4日に開幕予定だ。

<Fリーグ2023-2024 ディビジョン1>
湘南ベルマーレ 10-3 エスポラーダ北海道
立川アスレティックFC 0-0 フウガドールすみだ
ペスカドーラ町田 1-5 Y.S.C.C.横浜
バサジィ大分 4-3 ボルクバレット北九州
名古屋オーシャンズ 3-2 しながわシティ
シュライカー大阪 2-3 バルドラール浦安

By サッカーキング編集部

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