アンドレシートがデビュー戦で初ゴール！名古屋完封で単独首位へ／Ｆ１リーグ 第5節

　7月15日（金）から18日（月・祝）の4日間にわたり、Ｆリーグ2022-2023 ディビジョン１ 第5節の6試合が行われた。

　バルドラール浦安と名古屋オーシャンズは、開幕から全勝で今節の対戦を迎えた。フットサルスペイン代表としてUEFAフットサル選手権優勝の経験もあるFPアンドレシートのＦリーグデビューも期待されたこの一戦。積極的に攻撃を仕掛ける名古屋に対し、浦安も前から激しくプレスをかけ名古屋を自陣に押し込むなど、序盤から激しい攻防を繰り広げた。開始3分ほどでＦリーグのピッチに立ったアンドレシートは、5分にFPオリベイラ・アルトゥールのFKに利き足の左足で合わせ、初ゴールをマーク。さらに今季加入し、徐々に調子を上げるFPダルランが2点を追加し浦安を突き放した。3点ビハインドの浦安は、第2ピリオドで名古屋のファーストセットにクワトロ（4－0の戦術）が得意なセットを当てるなどかみ合わせを調整し、名古屋の攻撃を抑えながら幾度となく決定機を迎える。しかし、名古屋GK篠田龍馬の好セーブに阻まれ得点を奪えず、4分を残しFP長坂拓海をGKに置きパワープレーを仕掛けた。完成度の高いパワープレーでも得点が奪えないなか、38分にはFP吉川智貴にパワープレー返しを浴びさらに点差が広がる展開に。最後までゴールを狙った浦安だったが、名古屋の守備を崩すことができず4－0で試合終了。完封の名古屋が単独首位に躍り出た。

　デビュー戦で初ゴールをマークした名古屋のアンドレシートは、「難しいピッチで浦安のような良いライバルとの試合に勝ててよかった。日本での初ゴールを決められてうれしく思う」と試合を振り返った。全治3カ月の負傷から復帰し、チームに合流しておよそ2週間でデビュー戦を迎えたが、チームメートやスタッフの協力もあり、うまく適応できていると話し、「少しずつ自分のレベルに戻れるようにがんばりたい」と意欲を見せた。「自身をどのような選手と分析しているか？」との問いには「自分を定義するのはあまり好きではない」としながらも、「チームがタイトルを獲るためのサポートをするという熱意を持って日本に来た。素晴らしい日本のフットサルファンに楽しんでもらえるようにがんばりたい」とファンにメッセージを送った。

　ホームでの今季初勝利を目指すフウガドールすみだは、エスポラーダ北海道をホームに迎えた。キックオフ直後から積極的に先制点を狙う北海道に対し集中した守備を見せたすみだは、6分にFP諸江剣語のミドルシュートで先制に成功。15分にはFP清水和也がFKを直接決めてリードを広げると、第1ピリオド終了間際にも1点を追加し、3－0で第1ピリオドを終えた。第2ピリオド序盤にも追加点を挙げたすみだに対し、28分には左サイドからの突破を仕掛けたFP本郷輝のシュートがオウンゴールを誘発し北海道が1点を返す。しかし、すみだの勢いは止まらず得点を重ね5点をリードした。7分を残しパワープレーを仕掛けた北海道はこの流れから1点を返すが、最後までリズムを取り戻すことができずパワープレー返しも浴び7－2で試合終了。大量得点のすみだが、待望のホーム初勝利を挙げた。

　敗れた北海道の金井一哉監督は「結果のとおり、完敗だった。これをどのように受け止めてチームとして進んでいくかが大事になる」と試合を振り返った。キャプテンの室田祐希は「前節もそうだったが、自分たちで試合を壊してしまった。悔やまれる試合になったが、次節では連敗をストップできるように頑張りたい」と札幌で迎える次戦に意気込んだ。

　大勝を収めたすみだの荻窪孝監督は「いい雰囲気のなかでホームゲームができた。ホームでは2連敗していたので、選手たちも『ここは絶対に負けられない』と口にしていて、僕も発破をかけていた。勝ち切ることができて本当によかった」と安堵の表情を見せた。キャプテンの栗本博生は「今シーズンは序盤から、『プレーオフ出場に向け最初の3試合が肝になる』と話していたが、5試合を終えて3勝2敗という結果はギリギリ首の皮一枚つながっているような状況だと思う。中断明けには上位陣との対戦が控えているので、さらにパワーアップしたい」とプレーオフへの思いを語った。

▼第5節　結果
フウガドールすみだ　7－2　エスポラーダ北海道
シュライカー大阪　1－1　ボルクバレット北九州
立川アスレティックFC　3－1　Y.S.C.C.横浜
ボアルース長野　2－3　湘南ベルマーレ
ペスカドーラ町田　2－1　バサジィ大分
バルドラール浦安　0－4　名古屋オーシャンズ