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湘南対町田の“境川決戦”は決着つかずドロー/F1リーグ 第4節

2022.07.15

町田のパワープレーに集中した表情を見せる湘南GKフィウーザ [写真]=F.LEAGUE

 7月8日(金)から10日(日)の3日間にわたり、Fリーグ2022-2023 ディビジョン1 第4節の6試合が行われた。

 開幕から3戦無敗のシュライカー大阪は、アウェイでY.S.C.C.横浜と対戦。序盤こそ両者ともにチャンスを作ったが、大阪が得意とするGKを上げての攻撃にしっかりと対応した横浜は、15分にセットプレーの流れからFP高橋響が先制点を挙げた。さらにそのわずか35秒後にはFP笠篤史が追加点。その後も横浜の勢いは止まらず、オウンゴールを含む3点を追加し、5-0で第1ピリオドを終えた。5点ビハインドの大阪は、第1ピリオド終盤から取り入れていたパワープレーを第2ピリオド序盤から仕掛け、タイムアウトも効果的に使いながら2点差に迫る。しかし、パワープレー返しで1点を失い再度リードを広げられると、39分にFP相井忍の第2PKで1点を返すも追撃及ばず6-4で試合を終えた。大阪は今季初黒星、横浜が今季3勝目を挙げた。

 敗れた大阪の永井義文監督は「いつもできていることができなかった。サポーターやメンバー外の選手たちに申し訳ない」と肩を落とした。今季から横浜で采配を振るう鳥丸太作監督は「中3日だったが、大阪対策の準備をした。GKからリリースされたボールにダブルチームを組んだことがうまくハマった。5-0で折り返すことまでは想定していなかったので、長い時間パワープレーを受けると(守備の)スペシャリストを出し続けることはできない。4月に就任してからインプレーの準備はしてきたが、まだ準備がし切れていなかった部分で自分の指示があいまいになり、選手たちを苦しめてしまった。勝ちはしたが、素直に喜べる試合ではなかった」と振り返った。

 第3節終了時点で無敗の湘南ベルマーレは、ペスカドーラ町田と対戦。「境川決戦」と称され毎回盛り上がりをこの対戦には、1600人を超える観客が詰めかけた。3分にFP高橋広大のキックインからFP堀内迪弥がゴールし湘南が先制すると、6分にはこぼれ球をFP山中翔斗が押し込み、町田が同点に追いついた。11分には湘南のエース、FPロドリゴが直接FKを決め勝ち越しに成功。しかし、試合終盤にパワープレーを仕掛けた町田がFPクレパウジ・ヴィニシウスのゴールで再度同点に追いつくと、その後はパワープレーの応酬となったが、2-2のまま試合終了。勝点を分ける結果となった。

 2020シーズンから2年連続でFリーグベストファイブに選ばれている湘南のGKフィウーザは、今季からキャプテンに就任。相手の意表を突くようなシュートを放ち、今季すでに2得点を挙げている。GKながらゴールへの意識も高いが、「パスやシュートは日々の積み重ねだと思っているので、毎日強化練習をしている。ディフェンス、ゴールなどひとつに絞らず、できるだけバランスよく取り組んでいる」と話す。記者会見にも日本語で答える努力家な一面については「今年はキャプテンに選ばれたが、湘南に所属してから気持ちは変わらず、みんなの見本になるように、そして一番は子どもたちの見本になれるように心がけている。GKとしても湘南の顔としても活躍し、人として認めてもらえるよう意識している」と自身を分析した。

 ますます混戦模様を見せるF1リーグは、ここまで全勝のバルドラール浦安と名古屋オーシャンズが18日(月・祝)に5連勝をかけた直接対決に挑む。

▼第4節 結果
Y.S.C.C.横浜 6-4 シュライカー大阪
バサジィ大分 1-3 立川アスレティックFC
湘南ベルマーレ 2-2 ペスカドーラ町田
エスポラーダ北海道 1-4 バルドラール浦安
名古屋オーシャンズ 3-2 ボルクバレット北九州
ボアルース長野 1-3 フウガドールすみだ

By サッカーキング編集部

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