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打ち合いを制した町田が今季初勝利! 浦安、3点差からの逆転劇で開幕3連勝

2022.07.08

同点弾を挙げた町田の阿部(中央)と飛びつく原田 ©F.LEAGUE

 7月1日(金)、2日(土)の2日間、Fリーグ2022-2023 ディビジョン1第3節の6試合が行われた。

 ホームでの開幕戦を落としたフウガドールすみだは、今季初勝利を狙うペスカドーラ町田と対戦。第2節でFリーグに復帰し、鮮烈なゴールを挙げたFP清水和也選手が果敢にゴールに迫るなど序盤から攻勢に出たすみだは、7分に自陣でシュートをブロックしたFP川﨑柊音が長い距離を持ち上がり、自らシュートを突き刺した。このまま勢いに乗りたいすみだだったが、14分にはこの日に18歳の誕生日を迎えた町田のFP原田快との連係からFPクレパウジ・ヴィニシウスがシュートを放つ。相手選手に当たり跳ね返ったところに特別指定選手のFP阿部瑠依が詰め、町田が試合を振り出しに戻した。その後1点ずつを追加し、2-2で迎えた第2ピリオドでは、28分にFP倉科亮佑がゴールし、町田がこの試合で初めてリードを奪う。1点ビハインドのすみだは35分、FP甘利斗亜の絶妙なアシストからFP清水誠也が同点弾を決めるが、直後に町田にPKを献上しわずか18秒で再度リードを奪われた。キャプテンの栗本博生をGKに置いたパワープレーで追加点を狙ったすみだだったが、追撃及ばずタイムアップ。接戦を制した町田が今季初勝利を挙げた。

 開幕から2連勝でホーム開幕戦を迎えたバルドラール浦安は、第2節でディビジョン1昇格以来最速のシーズン初勝利を挙げたボアルース長野と対戦した。序盤からリズムを作り攻撃を仕掛ける浦安だったが、3分にFP渡辺大輔とFP松永翔の連係からFP米村尚也に先制を許すと、そのわずか11秒後には長野自陣からのロングパスに合わせたFP渡辺にゴールを奪われ2点を追う展開に。さらに勢いを増した長野の攻撃からオウンゴールを献上し、わずか1分の間に3点を失った。ここでタイムアウトを取り、立て直しを図った浦安だったが、得点を奪うことができずに3点ビハインドのまま第1ピリオドを折り返す。しかし、第2ピリオド立ち上がりにFPガリンシャが1点を返すと、この得点に勢いを得て23分にもガリンシャが追加点。さらに29分にはセットプレーからFP長坂拓海が同点弾を挙げた。3点差から追いつかれた長野が勝ち越し点を挙げると、およそ40秒で再度追いつく粘りを見せた浦安は38分、GKピレス・イゴールを起点とした攻撃からガリンシャがゴールしハットトリックを達成。これが決勝点となり、激しい攻防を繰り広げた一戦は浦安に軍配が上がった。

 接戦を制した浦安の小宮山友祐監督は「昨シーズンはこういうゲームを落としていたが、勝ちきることができ、非常に大きな勝点となった」と試合を振り返った。3点ビハインドの状況で宇野伊織や外林綾吾、柴山圭吾といった10代の選手を中心としたセットも起用したが、「彼らに経験を積ませたかったことと、1stと2ndのどちらのセットも休ませ頭をリセットさせたかったという2つの意図があった。思うようなプレーは見られなかったが、観客には『あの子は若い』『経験が浅い』ということは分からない。若いから許されるということはなく、浦安のユニフォームを着てピッチに立つからには最低限のプレーをしないといけない。主力との差を埋めていかないと強いチームにはなれないので、下からの突き上げは必要だと思う」と話した。

 第3節を終えて、開幕3連勝は浦安と名古屋オーシャンズの2チームのみとなった。小宮山監督は「まずは第6節の名古屋戦を全勝で迎えたい。オーシャンカップの準々決勝で圧倒的な差を見せつけられ、つい最近もかなり強烈な外国籍選手の獲得が発表されたが、フィットするまでには少し時間がかかる。名古屋はどんな相手でも手を抜かないが、1位と2位が戦うのと、1位と8位が戦うのでは意味が違う。本気の名古屋と対戦し、首位から引きずりおろすためにも、次節のアウェイ戦が大きなポイントになると思う」と意気込みを語った。

 敗れた長野の柄沢健監督は「強い浦安に対して第1ピリオドは3-0というスコアだったが、最終的に5-4というスコアになってしまった。改めてまだまだ守備面でハードワークをするという当たり前のことを当たり前にしていかなければいけないと身に染みて分かったこと唯一の成果だった」と試合を振り返った。昨季のF1・F2入替戦で激闘を演じ、残留を果たしたことで、これまで以上にマークをされる存在となった長野だが、この先のリーグ戦はどのように戦っていくのか。柄沢監督は、「まずはクラブとして、ホーム初戦(第2節)のエスポラーダ北海道戦では必ず勝点を取ることを目標としていた。次に今月の浦安戦、フウガドールすみだ戦、湘南ベルマーレ戦で勝点を取るという目標を立てていたが、浦安戦を見ても得点が取れたのは浦安が第2ピリオドの入りのような戦いを第1ピリオドからしてこなかっただけのことであって、私たちが意図的に厳しいプレッシャーの中で戦った結果ではないと思っている。改めてまだまだ弱いチームではあるが、残りのチームに対してもどのように戦うかをしっかりと分析してトレーニングで汗をかき、なんとか勝点3、最低でも1を取りたいと思っている」と話した。

 かつて優勝争いを演じたバサジィ大分や、3月の全日本フットサル選手権大会で優勝した立川アスレティックFC(当時:立川・府中アスレティックFC)が第3節終了時点で未勝利となるなど、例年以上の混戦模様を見せるディビジョン1の今後に注目だ。

▼第3節 結果
ボルクバレット北九州 1-2 Y.S.C.C.横浜
フウガドールすみだ 3-4 ペスカドーラ町田
湘南ベルマーレ 5-1 立川アスレティックFC
シュライカー大阪 5-1 バサジィ大分
バルドラール浦安 5-4 ボアルース長野
エスポラーダ北海道 3-4 名古屋オーシャンズ

By サッカーキング編集部

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