2018.07.14

矢板中央高FW大塚尋斗が見せた二刀流! プリンスリーグでの得点から約1時間後にフットサル選手権で2ゴール

途中出場で2ゴールを挙げた大塚尋斗
2016年8月15日にオープンしたフットサル専門サイト。日本代表・Fリーグ・女子・海外情報など、カテゴリ問わずフットサル情報を発信している。

 珍しい記録が誕生した。昨年の選手権でベスト4に進出した矢板中央高校は14日、2つの公式戦のスケジュールが組まれていた。一つは午前10時から予定されていた高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ関東の前橋育英高との試合。もう一つは、11時50分にキックオフされた第5回全日本ユース(U-18)フットサル大会の関東予選のSBFCロンドリーナ戦だった。

 通常、サッカー部のトップチームの選手であれば、プリンスリーグの試合のみに出場するだろう。しかし、大塚尋斗と矢板中央高の場合は、ちょっと特殊な状況にある。

 昨年、初めて第4回全日本ユース(U-18)フットサル大会に出場した矢板中央高は、2年生を中心としたチームで、そのまま全国制覇を成し遂げた、ディフェンディングチャンピオンなのだ。

 さらに大塚は、同大会の全6試合で計19得点を記録して大会最多得点記録を塗り替えた。その得点力や存在感が認められ、今年4月に行われたU-20フットサル日本代表候補合宿のメンバー入りも果たしており、チームの主軸として期待を寄せられるようになっていた。

 軸足をサッカーに置きながらも、選ばれる限りはU-20フットサル日本代表の活動にも参加する。サッカーとフットサルの二刀流をこなしている大塚は、この日、チームメイトのMF飯島翼とともに、プリンスリーグの前橋育英戦に後半から出場。1得点を記録して、3-3の引き分けに貢献すると、ユニフォーム姿のままチーム関係者の運転する車に飛び乗り、第5回全日本ユース(U-18)フットサル大会の関東予選の会場である栃木県立県北体育館へと向かった。

矢板中央高の集合写真。大塚尋斗と飯島翼はキックオフ時点でプリンスリーグを戦っていたため不在

 大塚と飯島が県北体育館に到着したのは、前半終了間際。チームはFリーグの湘南ベルマーレの下部組織チームであるロンドリーナを相手に、3-4と1点のビハインドを背負っていた。プリンスリーグの試合同様、後半のキックオフからピッチに立った大塚は、最前線で持ち前の高いキープ力、強烈なシュート力を見せて、ロンドリーナのゴールに迫っていく。

 2人が入ったことで、完全に試合の主導権をつかんでいた矢板中央高だったが、肝心のゴールをなかなか決められない。それでも後半10分(この試合は15分ハーフ)、ペナルティーエリア内でマークを外した大塚は、後方からのロングボールを完璧にヘディングで捉えてゴールネットを揺らした。

 プリンスリーグのゴールから2時間も経っていない中で、同点ゴールを決めた大塚は、「同点にすることができれば、絶対に相手は崩れると思っていた」と、その時の気持ちを振り返る。その言葉通り勢いづいた矢板中央高は約1分後に、この日が誕生日だった飯島がカウンターからシュートを決めて、5-4と勝ち越しに成功する。

この日が誕生日で逆転ゴールを決めた飯島翼

 後がなくなったロンドリーナは、GKも含めてピッチ上の5人全員で攻め込むフットサルのパワープレーを開始する。矢板中央高は数的不利の状況でボールを回されたが、しっかりと守備で対応。相手のミスを誘うと、大塚とGKの吉沢亮が無人となっていたロンドリーナのゴールに、“パワープレー返し”のシュートを決め、最終的には7-5で勝利し、ベスト4進出を決めた。

 チームの逆転劇に大きく貢献した大塚は、自身の1点目について「サッカーでもDFとの駆け引きは大事なので。フットサルでもそういう動きを生かせて、マークを外してああいうゴールを決めることができました」と、フットサルではあまり見られないダイナミックな形のゴールを振り返った。

 第5回全日本ユース(U-18)フットサル大会関東予選は、明日15日に準決勝と3位決定戦、決勝が行われて上位3チームが8月に開催される全国大会に出場することとなる。矢板中央高が大会初となるフットサル選手権連覇を成し遂げるか、そして大塚が自身の持つ最多得点記録を更新するかといったところも、大会の見どころなのだが、後者は叶わないことが判明した。

 今年は同時期にサッカーのインターハイがあり、トップチームの大塚と飯島がフットサルをプレーするのは関東大会までで、それ以降はサッカーに集中するという。昨年の高校サッカー選手権でベスト4進出を果たし、大学のスカウトなどにも注目されるようになったという大塚は、「去年、日本一になっているので、とりあえず全国に出ることを目標にして、自分たちの分は出場する選手たちに託します。明日、(関東大会を優勝して)関東第1代表で全国に出られるように頑張ります」と、矢板中央高の選手として出場する高校年代最後のフットサルの公式大会に向けて、気を引き締めた。

記事・写真提供=futsalx

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