2015.05.03

Fリーグ2015/2016開幕……王者・名古屋が前人未到の9連覇へ白星発進

昨季MVPの森岡は万全ではないながらも2得点をマーク。名古屋の勝利に貢献した [写真]=本田好伸

 2日、SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016が開幕。今シーズンも国立代々木競技場第一体育館でのセントラル開催でスタートが切られ、初日のこの日は3試合が行われた。

 今シーズンも12チームで3回戦総当りのリーグ戦が行われた後に、上位5チームによるプレーオフを経て優勝チームが決まる。ただ、2016年早々に開催予定の、同年のワールドカップ予選を兼ねたAFCフットサル選手権大会が行われることもあり、例年よりも前倒しでの開幕となった。昨シーズンの閉幕からわずかに2カ月だが、タイトルスポンサーやオフィシャルスポンサーが一新されるなど装い新たな開戦。さらにストーブリーグも加熱し、日本代表選手を始め、前年までの主力級の移籍も相次ぐ話題性のあるシーズンとなった。

 各チーム選手が入れ替わり、かつ準備期間が短い中での開幕は、やはりどのチームも準備万端とは言い難いスタートとなったが、オープニングマッチのフウガドールすみだと名古屋オーシャンズの一戦には4200人を超える観客が訪れ、新シーズンの戦いを熱い視線で見守った。

 すみだは今シーズンを前に大型補強を断行。日本代表の西谷良介と稲葉洸太郎、5年ぶりに復帰する渡井博之、それとGKに清家大葵が加わり、6位で終えた昨シーズンから決意新たにして、王者・名古屋に挑んだ。

 試合はいきなり動いた。わずか44秒で岡山和馬が先制ゴールを挙げてすみだが先行すると2分には名古屋が吉川智貴のゴールで同点。試合は名古屋が押し込みながらも、すみだも譲らぬ攻防を繰り広げていた。

 しかし13分、セルジーニョのゴールで勝ち越した名古屋は18分に第2PKを獲得すると、森岡薫が落ち着いてこれを決め、3-1で試合を折り返した。後半に入ってスコアが動かない拮抗した展開が続くが33分、星龍太が決めて名古屋が4-1とリードを広げる。すると直後にタイムアウトを取ったすみだは新加入の西谷をGKと交代してのパワープレーを開始。35分に諸江剣語が決めて追い上げムードが漂い始めると、残り57秒には西谷が決めて4-3と白熱した展開になっていた。

 開幕節屈指の好カードとなったこの対戦は、戦前の予想に違わぬ攻防を繰り広げていたが、最後は王者の意地が勝った。残り5秒、この試合ではコンディションの不調を感じさせていた森岡が2得点目をマークし勝負あり。前人未到のリーグ9連覇、そして2年連続の4冠を目指す名古屋の白星発進を呼び込んだ。

 続くヴォスクオーレ仙台とペスカドーラ町田の一戦は、町田に加入した新戦力ボラが爆発。0-3で逃げ切った3得点のうち2ゴールを決め、残りの1点もゴールの起点となるなど、これまでの課題だった得点力を補うための“秘密兵器”として、期待に違わぬ活躍ぶりを披露した。

 そしてこの日の最終戦、府中アスレティックFCとアグレミーナ浜松の対決は府中が圧倒。名古屋から加わった新戦力、渡邉知晃やチームの顔として君臨する皆本晃の2ゴールずつを含む6得点を奪取し、6-1で勝利し高い攻撃力を示した。

 例年以上に華々しい演出が印象的となった今シーズンの開幕節。2試合目と3試合目の合間には、今年の公式テーマソングを歌うナオト・インティライミによるライブが披露されるなど、大きな盛り上がりを見せた。その一方で、実際の選手たちの戦いは、“まだリーグの序の口”の印象が残った。というのも、やはりオフが短く、準備が十分ではないことで、チーム作りや選手のコンディションは万全ではない。昨シーズンのMVPであり、4年連続得点王の森岡がそうであったように、王者であっても高いパフォーマンスを示せていたわけではなかった(それでも森岡が2得点してしまうあたりは、もはやさすがとしか言いようがない)。

「名古屋はすべてのタイトルを獲得しないといけないというプレッシャーがあり、それに打ち勝つためにはシーズンを通して戦える燃料が必要。そのためにこの時期は、選手の“タンク”を満タンにするための厳しいトレーニングを日々重ねているところ。今のコンディションは彼らのポテンシャルの5、6割くらい。(森岡)薫にしても昨シーズンからの疲労が抜けきらず治療をしながらの出場であったし、100パーセント(の状態)でないことは目に見えていたと思う。大事なのは、(コンディションの)山をプレーオフに持っていき、そこで全員がケガなくフルパワーで臨めるということ」(ビクトル・アコスタ監督)

 各チーム、各選手は自分たちのコンディションやパフォーマンスをどのように上げていくかを考えつつ、同時に勝利への渇望とはやる気持ちを抑えながら開幕戦に臨んでいるという印象がピッチに色濃く反映されていた。

 残りの3試合は3日に行われ、全チームが開幕節を消化する。2日に続いてナオト・インティライミのライブや様々なイベントが用意され、選手が戦う舞台を飾っていく。各チームはここから長いシーズンを戦うことになるが、今シーズンの戦いは果たしてどのように彩られていくのか、例年以上に大きな注目が集まっている。

SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 第1節
開催日:2015年5月2日
会場:国立代々木競技場第一体育館/東京都

[試合結果]
13:00 フウガドールすみだ 3-5 名古屋オーシャンズ
16:00 ヴォスクオーレ仙台 0-3 ペスカドーラ町田
19:00 府中アスレティックFC 6-1 アグレミーナ浜松

写真・文◆本田好伸

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