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2得点につながった長女の存在…宇佐美「この子のためにもっと頑張らないと」

2015.12.30

2ゴールでG大阪を決勝に導いた宇佐美貴史 [写真]=春木睦子

 第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝が29日に行われ、ガンバ大阪はヤンマースタジアム長居でサンフレッチェ広島と対戦。FW宇佐美貴史の2ゴールとFW長沢駿のゴールで3-0の勝利を収め、連覇に向けて2年連続の決勝進出を果たした。

 宇佐美は準々決勝のサガン鳥栖戦でも2ゴールを挙げていた。好調の要因については「(感覚は)変わらないですね。ただ、異様に落ち着いています。1点目なんて特に」と話し、ゴール前での冷静さを取り戻した様子。

 先制点については「パト(パトリック)に入って、落としがすごく良かったので、ファーストタッチした瞬間から股下しか狙っていなかった」と振り返り、「あそこで股を開けてくれたら通して決められますし、締めてきたら近いサイドをぶち抜こうと思っていたので、どっちを使おうかと考えながらやれているのは、すごくいい材料ですね」と狙い通りに得点を決められたと述べた。

 この2試合で決めた4ゴールはいずれも左足でのシュートだった。これについては「なんなんですかね。これだけ左で決めることもなかなかないですけど、それだけ幅が出てきているのか。4点とも違うパターンで決められているし、左も警戒してくれれば、僕にとってはすごくありがたい」と述べ、プレーの幅が広がっていることを実感しているようだ。

 一方で、左足での得点が増えた理由については「わからないんですよね。だから自分でもむかつきます」と明確な答えは見いだせていないという。ただし、シュートを狙いすぎている時は上手く入らないとのことで「だいたいで打ったほうが正確に飛ぶのかなというのはちょっと感じ出してはいます」と率直に語った。

 また、メンタル面についても触れ、「決定機に一呼吸つけるような感覚があるときは、やっぱりいいですよね。それをしっかり理解していても、焦ってしまうと自分のアイデアやイメージがうまくいかないときがある。そうならないようにしないといけないですね」と改めてゴール前での落ち着きが必要だと話した。

 宇佐美は24日に待望の長女を授かり、その後の2試合で活躍を見せている。これについてはサッカーへの影響もあると話し、「サッカーから離れたときの癒やしはありますし、見ているだけでも癒やされるんで、そのへんはやっぱり助かっている。『この子のためにもっと頑張らないと』と思わせてくれる存在が嫁さんだけじゃなくて娘も増えて、より責任感や『結果を出さないと』という気持ちは増えている」と家族の存在がプラスに働いていることを明かした。

 浦和レッズとの元日決勝に向けては「勝たないと意味がないんで、みんな最後は笑顔でこのチームを終えられるようにしたいですし、それをできる力はあると思う」と意気込みを語った。

 G大阪と浦和による天皇杯決勝は、来年1月1日に味の素スタジアムで行われる。

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