第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会ラウンド16が15日に行われ、川崎フロンターレとガンバ大阪が対戦した。
リーグ戦におけるタイトル獲得の可能性が消滅した川崎と、年間順位で4位につけるものの、自力でのチャンピオンシップ進出の可能性がなくなったG大阪の一戦。タイトル獲得に向けて互いに負けられないゲームであり、G大阪にとっては大会連覇がかかっている。川崎はFW小林悠が負傷欠場。G大阪は日本代表に選出されているFW宇佐美貴史とDF藤春廣輝が不在となる一方、ケガで代表を辞退したGK東口順昭が先発に名を連ねた。
序盤からG大阪がミドルシュートを中心に攻め込む展開となったが、先に決定機を迎えたのは川崎。30分、敵陣でボールを奪ってショートカウンターを仕掛けると、前線に抜けだした大久保嘉人がエリア内に走り込んだ中村憲剛にラストパスを通す。中村はこれを右足ダイレクトで狙ったが、バランスを崩しながら放ったシュートは枠の上に大きく外れてしまった。
40分にも川崎にビッグチャンス。エリア手前で細かくパスを繋ぐと、杉本健勇のポストプレーから中野嘉大がエリア内左に侵入。ここからグラウンダーでファーサイドの大久保にパスを送ったが、GKがわずかにボールに触れたため、大久保はシュートにつなげることができなかった。
徐々に川崎がペースを掴んだかに思われたが、先手を取ったのはG大阪。前半アディショナルタイム、パトリックがドリブルでDFを振り切りエリア内右に侵入し、グラウンダーのクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだ大森晃太郎が右足ダイレクトでゴール左に流し込んだ。試合はこのゴールの直後にハーフタイムを迎える。
川崎は後半開始から小宮山尊信に代えて田坂祐介を投入した。しかし早めの選手交代で同点を目指す川崎に対し、G大阪がリードを広げるゴールを奪う。53分、前掛かりになった相手のボールを奪うと、ピッチ中央から倉田がドリブルで持ち上がる。倉田は前線で動き出したパトリックを囮に使いそのままエリア内右まで侵入し、最後は右足のシュートをゴール左に決めた。
川崎は杉本の高さを起点にゴールへ迫る場面もあったが最後まで得点を挙げることができず、結局2-0のまま試合終了。連覇を狙うG大阪がベスト8に駒を進めた。
By サッカーキング編集部
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