神戸がメルボルン・Vとの激闘制す [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)予選プレーオフが15日に行われ、ヴィッセル神戸(日本)とメルボルン・ビクトリーが対戦した。
2年ぶりのACL本戦出場を目指す神戸だが、今シーズンはまだ波に乗れておらず、リーグ戦6試合を消化して3分3敗と勝ちがない。武藤嘉紀ら複数の負傷者もいるなか、メルボルン・V戦では直近2試合を欠場していた大迫勇也がスタメンに復帰。セルジ・サンペールやアンドレス・イニエスタらも先発に名を連ねた。
神戸は幸先よく6分に先制する。ペナルティエリア右から中坂勇哉が折り返したボールは味方につながらないが、相手のクリアボールをペナルティエリア内でイニエスタが回収。振り向きざまに左足を振り抜き、ゴール右下に突き刺した。
12分、メルボルン・Vがすぐに試合を振り出しに戻す。右コーナーキックからジェイソン・デイビッドソンがインスイングのボールを送ると、ゴール前で混乱が生じ、最後はニコラス・ダゴスティーノが押し込んだ。
その後は神戸がボールを握りながらもメルボルン・Vの守備を崩しきれない展開が続き、同点で折り返す。
こう着状態が続いたなか、71分にメルボルン・Vが逆転する。スルーパスに抜け出したベン・フォラミがペナルティエリア左からグラウンダーで折り返し、ダゴスティーノが合わせてゴールに流し込んだ。
追いかける展開となった神戸は、80分に追いつく。初瀬亮が左コーナーキックからアウトスイングのボールを送ると、菊池が頭でコースを変え、大迫が合わせて押し込んだ。さらに87分、神戸が勝ち越しに成功する。右サイドの深い位置に流れた山口蛍がニアに速いボールを送ると、飛び込んだ大迫がワンタッチで合わせて流し込んだ。
しかし、メルボルン・Vは90分に再び追いつく。右からの折り返しに頭で合わせたダゴスティーノのシュートはGK飯倉大樹に防がれたが、ダゴスティーノはこぼれ球を回収してフォラミにつなぐ。フォラミがペナルティエリア左からゴール右上を狙って右足を振り抜くと、ボールはクロスバーにも当たってゴールに吸い込まれた。
3-3で延長戦に突入すると、次のゴールが生まれたのは95分、神戸が一歩前に出る。イニエスタのパスに抜け出した汰木康也がペナルティエリア左から折り返し、リンコンが合わせて押し込んだ。
延長後半はメルボルン・Vが何度も神戸のゴールに迫るが、神戸は体を張った守備で同点ゴールを許さない。試合はこのまま終了し、リードを守り切った神戸が本戦出場を決めた。なお、グループステージでは上海海港(中国)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)、傑志(香港)と同組のグループJを戦う。
【スコア】
ヴィッセル神戸 4-3 メルボルン・ビクトリー
【得点者】
1-0 6分 アンドレス・イニエスタ(神戸)
1-1 12分 ニコラス・ダゴスティーノ(メルボルン・V)
1-2 71分 ニコラス・ダゴスティーノ(メルボルン・V)
2-2 80分 大迫勇也(神戸)
3-2 87分 大迫勇也(神戸)
3-3 90分 ベン・フォラミ(メルボルン・V)
4-3 95分 リンコン(神戸)
【スターティングメンバー】
神戸(4-1-2-1-2)
飯倉大樹;山川哲史(78分 初瀬亮)、菊池流帆、小林友希、酒井高徳;山口蛍、セルジ・サンペール(21分 扇原貴宏)、アンドレス・イニエスタ(115分 槙野智章)、中坂勇哉(78分 リンコン);大迫勇也、小田裕太郎(90+2分 汰木康也)
By サッカーキング編集部
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